大学卒業後、大学院で勉強をしたり、社会経験を積むうちに医学に興味を持ち、学士入学(大卒者が2、3年に編入する制度)で大学医学部に挑戦する人が増えている。大学も「医師の人間力」を重視するようになり、学士入学へ門戸を広げつつある。今回は、医学部の学士入学に関する情報を交換するグループ「医学部学士入学受験メーリングリスト」の管理人hir04さんにお話をうかがった。
現在、hir04さんは国立大学の医学部6年生で、学士入学を経験した一人。入学前はインターネットの掲示板で情報交換していたが、不必要な投稿が入り込むため、このグループを立ち上げた。コンセプトは、「医学部学士入学試験に関する情報交換」。いまやメンバーは2,400名を超えるグループに成長した。メンバーは受験生や医学生、このグループから巣立った医師など幅広い。
学士入学試験は形態もさまざま。学科試験のほかにも面接や集団討論などを実施するケースがあり、事前の情報収集が重要となる。メンバーは、それらの情報を持ち寄ったり勉強方法を相談したりする。合格すれば、今度は体験談を話す。このサイクルが6年続き、ネットワークも全国に拡大。今では、各地で自主的な勉強会も行われている。
運営のコツ、特に投稿内容が荒れそうになったときの対処法として、hir04さんは「もし一人で対処できなかったら、何人かで対処することをおすすめします」と話す。hir04さんたちは、問題が起きそうになったら複数いる管理人同士で相談し、方針を決めている。メンバーの数が増えたのも、しっかりとした管理体制による信頼感があることも要因の一つだろう。
hir04さんは、グループの管理人として「情報提供を急かしたり、情報をタダだと考えたりしないでください」とメッセージを送る。情報を得るには労力が必要、そのうえでお互いの協力があってこそ情報交換は成り立っている。メンバー間で、うまく協力関係を築くことができれば、質問や投稿の質も上がってくるということだ。
医療ミスや倫理問題などにより、医師に対する世間の目は、ますます厳しくなっている。そのなかで医学部に学士入学して医師を志すメンバーたち。hir04さんと「医学部学士入学受験メーリングリスト」のメンバーには、これからも入学志願者に経験を伝え、未来の医師の輩出に寄与し続けてほしい。
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