医薬品を通して患者と接する薬剤師たち。現在、彼らの間で新しい薬剤師のあり方を示していこうという動きがある。今回は、服薬指導に情熱を傾ける薬剤師たちのグループ「服薬ケア研究会メーリングリスト」を管理する廣岡さんにお話を伺った。
患者さんの役に立つ仕事をしたいと考えていた廣岡さんは、数年前に「服薬ケア」という考え方に出会った。これは、患者からの質問に答えたり、不安や疑問を解消するためのケアを行ったり、自分たちができることを進んでやっていこうという取り組み。日本では海外ほど浸透していないのが現状だ。
この考え方に共感した廣岡さんは、薬剤師たちを集めて「服薬ケア研究会」を発足させた。各地で勉強会を開催し、ホームページも開設。さらに広く意見交換をしたいと考え、Yahoo!グループでメーリングリストを立ち上げた。
メンバーは、1月26日現在で138名。投稿は、日々の業務についての相談がメイン。薬剤師と患者という人間関係を主体とした業務のため、さまざまなケースがあり、頭を悩ませるのだそう。そのほか、「ブリーフケース」を利用して、資料や勉強会の開催告知などのファイルを共有し、メンバー間で周知している。
「今日、仕事でこんなことがあったのですが……」と相談をもちかけると、遠く離れたメンバーたちから返答がくるという。「全国にいる方たちと気軽に情報交換ができるので、とても助かっている」と語る廣岡さん。
グループ運営のコツを聞くと、「特に工夫していることはありません」と廣岡さんは語る。しかし、メンバーには「自己紹介をしてもらうときに、本名や居住地を名乗ってもらうようにしている」とのこと。これは、発言に責任を持ってもらうために依頼しているもので、こういった措置がグループの健全性を保つことにつながっているのだろう。
「これからは、医師や看護師、患者さんなど、薬剤師以外の方にもご参加いただいて、広く意見を伺いたい」と語る廣岡さん。これからも患者にとって有益な薬剤師のあり方について考えていってほしい。
|