地図を製作するときや、ある地点までの距離を測定するときに、目印として埋設される「標石(ひょうせき)」。ふだんはなかなか見つけられないが、山などでたまに見かけることがある。今回は、標石を探求するグループ「標石で遊ぶ(標石ネットワーク)」の管理人である牧田さんにお話をうかがった。
子どものころから地図が好きな牧田さん。自宅近くで偶然、標石を見つけたことから興味を持ち始め、いろいろと研究や調査をするにつれ、同様の趣味を持つ人が集うようになった。さらに、「全国の標石について、手軽に情報共有できるようにしたい」と考え、Yahoo!グループでメーリングリストを開設した。
グループメンバーは1月13日現在で33名。メンバーのホームページで告知する以外は特に大きな募集は行っておらず、いわゆる「口コミ」で集まったとのこと。なかには、測量史跡に関する本を出版している人や、行政の測量機関に従事する関係者もいるとのこと。
グループ内で最近話題になっているのは、明治15年ごろに設置された古い標石が、群馬県の白髪岩という峰で発見されたこと。これは「原三角測点」と呼ばれていた標石で、そのほとんどはすでに廃棄され、今ではほとんど残っていない珍しいものだそう。そのほか、全国の珍しい標石について、活発に情報交換が行われている。
このグループは研究熱心な人が多く、メンバーが研究資料やレポートなどを頻繁に発表している。そこで、Yahoo!グループの機能である「ブリーフケース」を活用して、ファイルをメンバー間で共有しているとのこと。
グループ運営のコツとして、「各メンバーが気軽に、継続的に発言できる雰囲気作りが大事」と述べる牧田さん。特に新しいメンバーには、名指しで話題を振ることで発言を促し、グループになじませるようにしている。話題が停滞したとき、牧田さん自ら話題を提供するなど、細かい気配りも欠かさない。こうして、メンバー間の交流を深め、今では、年に2回、オフ会を開いているそうだ。
「標石について、いろいろな観点で研究されている人たちとつながっていることで、まるで図書館や博物館を手に入れたような気持ちです」と語る牧田さん。これからも全国の標石の研究にいそしんでほしい。
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