爆発的ともいえるブームを起こした書籍『金持ち父さん 貧乏父さん』。読んだ人は多いかもしれないが、本の内容を実行した人は少ないだろう。そこで今回は、『金持ち父さん 貧乏父さん』についての意見交換や、同書のテクニックをゲーム化した「キャッシュフローゲーム」の情報交換などをおこなう「project110」の管理人かっぱさんにお話をうかがった。
かっぱさんが、このグループをスタートさせたきっかけは、別のメーリングリストで『金持ち父さん 貧乏父さん』やゲームのことが話題になったこと。当時、日本人として初めてキャッシュフローゲームのファシリテーション(円滑におこなう)トレーニングに参加したことがあるかっぱさんは、その経験を生かし、ゲームプレーお助けグループとしてメーリングリストを開設したという。
開設当時は『金持ち父さん 貧乏父さん』がブームになったばかりで、かなり活発な議論が交わされていた。そうなると感情のままに発言する人も出てくるものだが「どんな状況でも自分の感情を含めて観察し、その目的を見失わないように」という金持ち父さんの教えを念頭に置いたかっぱさんの管理能力のおかげか、大きな混乱はなかった。
混乱がないことは普通喜ばしいことだが、逆にかっぱさんは「少々混乱がないと、メーリングリストの面白さがなくなってしまうかもしれません。混乱を恐れて規制をしているところもありますが、裏返せば管理人の器量のなさ」と言いきる。事実、「project110」には投稿のルールはなく、スパムメールのような投稿も、面白いものであれば歓迎という姿勢だ。ただし、身内だけでするような雑談はしないように気をつけているとのこと。
現在「project110」では、『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が師とあおぐ、バックミンスター・フラー氏の「宇宙船地球号」という思想を広めるプロジェクトを進行中だ。この「宇宙船地球号」は、お金を地球上の富を分配していくためのツールと考え、世界の富のアンバランスを解決する糸口とするものだ。
これは、個人がお金持ちになることに執着する「金持ち父さん症候群」とは別に、ロバート氏の考えを教育という意味で解釈し、それを実践するための活動だ。具体的なプロジェクトとしては、2005年に愛知県で開かれる「愛・地球博」に「宇宙船地球号〜ワールドゲームへの実現に向けて」という市民プロジェクトの企画で参加する予定だという。
最後に参加メンバーの発言を引用し「いやいや働く時間を増やし、家族で一緒にいる時間を犠牲にする生き方をやめて、時間を取り戻しませんか?」と語ってくれたかっぱさん。キャッシュフローで金銭を得る本来の目的は、自分の夢を実現させるなど、本当の意味で豊かな人生を取り戻す手段なのかもしれない。
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