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投稿者: チェンジ・エージェントメルマガ <systems_thinking_ml@c...> Date: 2012年1月30日(月) 午前1時34分
タイトル: システム思考で視点を変えよう(4)「なしくずしにずり落ちる目標」/2012年の抱負
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チェンジ・エージェント メールマガジン (2012.01.30)
「システム思考」「学習する組織」「持続可能な経営」の情報マガジン
http://change-agent.jp
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(転送歓迎)
■システム思考で視点を変えよう(4)「なしくずしにずり落ちる目標」
http://change-agent.jp/news/archives/000477.html
■「学習する組織リーダーシップ研修(第12期)」(2012年2月3〜4日・東京)
http://change-agent.jp/news/archives/000458.html
■そのほかの現在募集中のセミナー
http://change-agent.jp/news/archives/000196.html
■『学習する組織―システム思考で未来を創造する』から
http://change-agent.jp/news/archives/000435.html
■あとがき「2012年の抱負」
http://change-agent.jp/news/archives/000479.html
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■システム思考で視点を変えよう(4)「なしくずしにずり落ちる目標」
http://change-agent.jp/news/archives/000477.html
(『もっと使いこなす!「システム思考」教本』(東洋経済新報社)から抜粋し、
システム思考を個人の仕事や生活に生かすアプローチをご紹介します。本書では、
図版やイラストも多用して、いっそうわかりやすく全文をご覧になれます。詳し
くお知りになりたい方は、ぜひご一読ください)
Dさんは、若い頃から目標を持ってこつこつと勉強をしていました。好きな分野
だったので、20代半ばくらいまでは、時間を見つけては勉強をしていたのです。
ところが、20代後半にもなると、会社でもいろいろな責任を担うようになり、夜
や週末にも仕事が及ぶことが多くなりました。たまに時間が空いたときは疲れが
たまって勉強をする気にはなかなかなれません。勉強をあまりしなくなって、そ
の分野についていけなくなっているのを感じましたが、「仕事が忙しいのではや
むをえない」と自分を納得させるようになりました。
それから、10年、20年と年月が過ぎ、Dさんはますますその分野での勉強はしな
くなっていました。もうすっかり、その分野にはついていけなくなり、一抹の寂
しさも感じていました。
Dさんのような状況は、システム原型の「目標のなしくずし」にあたります。D
さんは、自分自身のもつ理想と現実のギャップに常に悩まされます。本来、バラ
ンス型フィードバック・プロセスが作用するならば、「最近仕事ばっかりして、
すっかり自分の勉強をしていなかった。たまには、勉強の時間をとろう」といっ
た具合で、現実を高める努力が取られてしかるべきです。
しかし、忙しかったり、背に腹を変えられぬ状況においては、現実を高めるので
はなく、目標を下げる力に屈してしまいがちです。
もちろん、こういった調整は時として必要です。問題は、このような調整が繰り
返されてしまう時に起こります。「人は3度までは都度悩むものだが、3度屈し
てしまうと、その次からは、ほとんど悩むことなく、日常的に屈するようになっ
てしまう」と言われます。目標の低下がさらに目標の低下を呼ぶ悪循環をつくっ
てしまうのです。
理想と現実の差があったとき、その差を埋める方法は2つあります。1つは現実
を高めて理想に近づけること。ここで生まれる緊張を、ピーター・センゲは「創
造的緊張」と呼びました。
もう1つの方法は、理想を下げることです。この理想と現実のギャップに悩む感
情やそこから起こる衝動は「感情的緊張」と呼ばれますが、理想を下げてしまえ
ば、そうした緊張を感じずに済みます。そのために、目標がなしくずしにずり落
ちるという状況が生まれるのです。
理想と現実の差に焦点を当てることで2種類の緊張が起こりますが、それぞれの
力をいかに上手に使うかを意識するといいでしょう。自分の中にある感情的緊張
に注意を払い、その存在にきちんと対処することで、創造的緊張が力を発揮する
ことができるのです。
出典: 枝廣淳子・小田理一郎著『もっと使いこなす!「システム思考」教本』
(東洋経済新報社)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492532773/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=changeagentjp-22
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■「学習する組織リーダーシップ研修(第12期)」開催します
2012年2月3〜4日東京
http://change-agent.jp/news/archives/000458.html
システム思考は幅広く、さまざまな分野で応用されていますが、その中でも最も
広く企業や政府組織などで取り入れられているのが、「学習する組織」といわれ
る一連の組織開発プログラムです。HP、インテル、サウスウェスト航空など、
多くの先進企業が実践し、日本国内でも日産やリクルートなどがいち早く取り入
れています。
企業や政府を取り巻く環境の変化が加速しているなか、今日の成功体験に基づく
意思決定は、明日の成功を保証しないばかりか、かえって問題を作りだすことす
らある複雑な時代です。外部の変化をいち早く察知し、その意味を常に考えなが
ら、自らの運命を切り開くことが重要です。
そこで、最適な組織システムをデザインするために、システム思考を中心に、組
織学習理論や、認知行動科学などの研究成果を盛り込んで開発されたのが「学習
する組織」です。
本研修は、学習する組織に必要とされる5つの学習領域「システム思考」と「メ
ンタルモデル」「自己マスタリー」「ダイアログ」「共有ビジョン」における、
実践の基本動作と考え方を2日間で包括的に学ぶ、新しいタイプのリーダーシッ
プ研修です。このプログラムの内容を実践することで、チーム単位であれば半年
から1年程度の間に「学習する組織」に変わることが可能になります。
●コース概要
(予定:講義の効果を高めるために一部変更する場合もありますのでご了承くだ
さい)
<1日目> システム思考・メンタルモデル
学習する組織の5つの領域のうち、「システム思考」と「メンタルモデル」について学びます。
<2日目> 自己マスタリー・ダイアログ・共有ビジョン
学習する組織の5つの領域のうち、「自己マスタリー」、「ダイアログ」と「共有ビジョン」を学びます。
最後に、この2日間の学習をどのように今後につなげていくかを話し合い、まとめと振り返りを行います。
●講師 小田 理一郎
●日時 2012年2月3日(金)〜4日(土)
1日目 9:30〜18:00
2日目 9:30〜16:30
●場所 東京都渋谷区「こどもの城」
●目的
−人とチームの潜在能力を最大限引き出すためのリーダーシップ能力を身につける
−常に進化し続ける、しなやかな組織を作るための考え方、手法と習慣を学ぶ
−具体的には、学習する組織に必要となる「自己マスタリー」「メンタルモデル」
「システム思考」「ダイアログ」「共有ビジョン」の5つの領域についての重要
概念を学び、個人とチームの学習能力と意識を高める
●プロセス
参加者と講師全員でともに「学びの場」を作り出し、全員が互いに学びあうコー
スとなっています。簡潔な講義で必要な知識やノウハウを伝えつつ、経営戦略演
習(マネジメント・シミュレーション・ゲーム)、グループワークとふんだんな
話し合い、振り返りを中心とした2日間の体験型ワークショップです。
●期待する効果
個人レベルでは、以下の効果が期待できます
−リーダーシップ能力の向上
−ビジョン策定力、対話力、システム思考力の向上
−たゆまぬ学習への動機付けとビジョン実現へのコミットメント
加えて、学習した手法をチームに展開することによって、以下の効果が期待できます
−チームのパフォーマンスの向上
−仕事のやりがいと関係性の向上
−考えること、話し合うことの習慣化
−ビジョン、理念と意味の共有
−チーム及び組織での全体最適化への取り組み
−風通しのよい、学びの文化の根付き
−環境変化への迅速な適応としなやかな強さの保持
●定員 約15名
●価格 88,000円/人(税込) *食事代は含まれません。
●お申し込み・お問い合わせ
(有)チェンジ・エージェント 担当 岩下・小田
info@c...
Tel:03-6413-3760 Fax:03-6413-3762
「参加者の声」は下記サイトでご覧いただけます。
http://change-agent.jp/news/archives/000458.html
詳しくは下記URLをご覧ください。
http://change-agent.jp/news/archives/000458.html
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■そのほかの現在募集中のセミナー
http://change-agent.jp/news/archives/000196.html
現在募集中の「システム思考」及び「学習する組織」セミナーは以下のとおりです。
○「システム思考トレーニング」 アドバンスコース
「システム思考トレーニング」アドバンスコースは、すでにベーシックコースを
受講された方を対象に、システム思考を「使いこなす」力をつけるための知恵と
わざを磨くためのコースです。実践編では、自分自身の課題についてシステム思
考で視野を広げると共に、思考の内面まで掘り下げます。理論編では、ループ図
ノックでループ図の描き方の練習を行い、さらにシステム原型、ストック/フロー、
レバレッジポイントなどの上級の知識とスキルを身につけます。
理論編 2012年2月24日 東京開催
実践編 2012年2月25日 東京開催
http://change-agent.jp/news/archives/000472.html
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■『学習する組織―システム思考で未来を創造する』から
http://change-agent.jp/news/archives/000435.html
真の教師になるためには、まず学習者にならなくてはならない。教師自身の学習
に対する情熱は、その専門家としての知識と同じくらい生徒たちに刺激を与える。
だからこそ組織学習のツールや理念に真剣に取り組むマネジャーもまた、単なる
「提唱者」や伝道者ではなく、実践者でなくてはならない。
―― ピーター・センゲ著『学習する組織―システム思考で未来を創造する』、
「リーダーの新しい仕事」
チェンジ・エージェントでもツイッター配信を行っています。
http://twitter.com/#!/ChangeAgent_jp
また、上記は、出版社の公認ツイッターから許可を得て引用しております。
http://twitter.com/#!/5th_Discipline
ピーター・センゲ著『学習する組織―システム思考で未来を創造する』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862761011?ie=UTF8&tag=changeagentjp-22
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■あとがき「2012年の抱負」
http://change-agent.jp/news/archives/000479.html
寒中お見舞い申し上げます。
2011年東日本大震災、東京電力福島第一原発事故、和歌山台風、タイの洪水など
の災害、事故で影響を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
平素チェンジ・エージェント社の取り組みにご興味を示してくださる皆様に、厚
く御礼申し上げます。昨年の活動について振り返りつつ、今年も皆様のそれぞれ
の活動や目指す変化についてお役に立てるような、考え方、手法、体験や学び、
想いなどをお伝えしていきたいと考えております。
昨年6月に上梓したピーター・センゲ氏の『学習する組織―システム思考で未来
を創造する』は、全訳書となって非常に分厚い本であるにもかかわらず、多くの
方に入手いただき、上梓後3ヶ月ではや三刷となりました。「ビジネス書の杜」
という書評サイトでは、2011年のビジネス書ファン投票第1位、そして、その年
の最高のビジネス書におくられる「ビジネス書の杜アワード2011(このビジネス
書がすごい!2011)」を受賞しました。
http://change-agent.jp/news/archives/000421.html (目次)
http://people.weblogs.jp/books/2011/08/discipline.html (書評)
http://people.weblogs.jp/books/2011/12/fan2011.html (2011ファン投票1位)
http://people.weblogs.jp/books/2012/01/award2011.html (アワード2011)
私たち自身、この本の上梓に関わることができて、とても光栄に思います。ピー
ター・センゲ氏の、人や組織に関する極めて深い洞察は、変化の担い手としての
私たちの活動にもとても有益な示唆を与えてくれます。また、日本で活動する多
くの同志たちの心にも響いている様子を日々目の当たりにしています。
また、昨年は「システム思考」や「学習する組織」の研修やプログラムが拡がり
始め、企業の本流に入り始めるのを実感した年でした。今年はその拡がりが、確
実に展開していけるよう、組織やコミュニティの後押しをすることを今年の抱負
にします。
http://change-agent.jp/products_services/training_program/lineup.html (チェンジ・エージェント社の研修メニュー)
また、昨年は「サステナブル・フード・ビジネス研究会」を立ち上げ、食品関連
のメーカー、小売り、商社の方々と、食の価値、供給、アクセスの長期にわたる
安定を意味する「食料安全保障」を築くために、今何を考え、何を行っていかな
くてはならないかの勉強会を重ねています。
今年も日本と世界の食のシステムを持続可能なものにできるよう、学習ネットワー
クを拡げて活動していきます。2月10日には、食料問題と環境問題の世界的な権
威であるレスター・ブラウン氏を招聘して、環境問題と食料安全保障を考えるシ
ンポジウムを開催します。パネリストには、研究会などを通じて拡がったネット
ワークから国内の取り組みについてお話しいただきます。グローバルな視点をも
ちながら、足元からの行動することを一緒に考えてみませんか? 詳細は下記を
ごらんになってください。(現在キャンセル待ちとなっています。書籍は2月上
旬発売開始です。)
レスター・ブラウン『地球に残された時間〜80億人を希望に導く最終処方箋出版記念シンポジウム
http://change-agent.jp/news/archives/000478.html
太平洋東北沖での地震、津波による大震災の被災地にも何度も足を運びました。
訪れる都度、自然への畏怖、そして、誰にでも起こりえた大規模な災害を目の当
たりにして、生かされた者としての意味や役割について考えずにはいられません
でした。同時に、震災後に東北の人が見せた精神や行動、団結、そして世界まで
展開していった人々の絆と利他のネットワークには心を動かされ、勇気をいただ
きました。
足元では、私たちの暮らす経済社会は平時には効率的に機能していても、緊急時
にはきわめて脆弱な、構造的な課題を有することを露呈しました。折しも、昨年
12月のSREXと呼ばれる国連へのレポートで、大雨・大雪、洪水、熱波、干ば
つなどの極端な気候・気象現象が過去増加しており、今世紀の終わりまでに大幅
に増えるだろうとの予測が報告されました。また、地震国である日本では、いつ
また大きな地震や津波が訪れるかわかりません。被災地での早期の復興に努力す
べきは言うまでもありませんが、そのほかの地域を含めてこの国がどのような社
会のあり方を目指すのかを再考するときだと思います。
私たちの生活や産業活動を支えるエネルギーについても、深刻な被害をもたらし
た原発事故を受けて見直しをしなくてはなりません。原発事故や使用済み燃料処
理などのリスクとコストを再考し、どれくらいのエネルギーを使い、どのような
ミックスで供給するかの新しいビジョンと戦略が必要です。
また、福島や新潟の原発に依存してきた首都圏のように、都市での生活は、エネ
ルギーや食料や水や森や海など、根底では地方・農村によって支えられています
が、農村部は今高齢化や過疎化によって、都市部を支える基盤を急速に失いつつ
あります。一方、燃料や食料などを輸入に依存していますが、31年ぶりの貿易赤
字となった背景には、円高だけでなく、高騰するモノを買えるだけの価値を創出
する力を失い始めていることにも目を向けなければなりません。過去40〜50年に
わたって私たちの経済や生活を支えた前提が疲弊しているのが現状です。単純で
はない、さまざまな依存やしがらみが絡み合う中で、私たちの視野、意識の範囲
を広げ、どのような国やコミュニティを創っていくのがより多くの人たち、今と
将来の世代にとって幸せをもたらすのか、対話を重ね、将来のビジョンを共に築
かねばならないでしょう。
同時に、どのようなものさしで経済社会の進歩を測るかも再考したいところです。
今までは規模や効率、標準化ばかりがもてはやされていました。しかし、短期的
な視点で規模や効率ばかりを追求し、自然を制御しようとする試みは、長期的に
見れば予測不可能だが時より起こる極端な事象に対しての脆弱性をかえって増し
て、社会そのものの持続性を危うくします。持続可能であるには、衝撃にしなや
かに耐え、再起できるような、「レジリアンス」の側面をもっと考慮しなくては
ならないでしょう。量と質、効率と安定、標準化と多様性のバランスが求められ
ています。
今年は「レジリアンス」についてもっともっと研究を重ね、学んだことを共有し
ていきます。そして、前提を再考し、全体のつながりとバランスに目を配り、共
有ビジョンを築き、ビジョン実現に向けて語り、試し、学び、仲間を広げていけ
る人づくり、組織づくり、コミュニティづくりを支援して参ります。
本年もどうぞよろしくお願いします。
小田理一郎・枝廣淳子
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―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方』
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○システム思考教科書『システム思考―複雑な問題の解決技法』
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○組織・コミュニティづくりのバイブル『学習する組織―システム思考で未来を創造
する』
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○システム思考入門シリーズ及び学習する組織入門シリーズのアーカイブ
システム思考入門 http://change-agent.jp/systemsthinking/column.html
学習する組織入門 http://change-agent.jp/learningorganization/column.html
発行元:有限会社チェンジ・エージェント
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