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2694

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年6月3日(木) 午後1時29分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』          第101回

 
「追跡レベル1」の実技テストでは、いったいどこにトラックが行くのか検討もつか
ないので、ひたすら犬の行動と走る方向を見て判断するのみ。追跡犬アナの能力にす
べてを任せるしかない。マーカーのない森の中をアナが走り、その後を私が着いて行
く。鼻を地面に低く付けて臭いを嗅いでいる時は、アナがトラック(足跡)に「ロッ
ク」している証拠。そして、トラックが分からなくなると、地面から鼻を離して顔を
上げる。そして、またトラックに戻ると、鼻を地面ギリギリにつけながら走り出す。
そのアナの行動で彼女がトラックにちゃんとロックしているかが分かるのである。テ
ストが始まって、途中90度のターンがいくつかあったので、「なぜここで曲が
る?」と内心思ったが、アナは鼻を地面にくっついてグングン進んでいく。トラック
の臭いを追跡している迷いない行動である。ここはアナを信じて着いていくしかない、
と思い、どんどんスピードをあげるアナに着いていった。すると、森の奥の木の下で
アナが尻尾を降りながら追跡を辞めた。追いついてみると、木の下にはジョンが脱げ
捨てて行ったジャケットとアナのご褒美のビスケットが置いてあった。ゴールである。

「おめでとう、パスしたよ」とジョンが、手に持っていたGPSでジョンが付けたト
ラックとアナと私が走ったトラックを見せてくれた。アナは、正確にジョンのトラッ
クを追跡していた。私が「なぜ曲がる?」と疑問に感じたコーナーも、ジョンがつけ
たトラックだった。アナは、一カ所も間違えることなく見事にトラックを追跡してい
たのである。

テストに合格してからも、マーカーなしのトラックを後2つ走らせてもらった。ど
こを走るのかまるで分からないトラックを犬を信じて走るのは、すべてを犬に任せて
いるので犬を信頼しないといけない。犬の能力を信じてパートナーとして一体となら
ないと、何も出来ない。リンダが「ハンドラーとしての一番大切なことを体験すると
ても大きなステップだ」と語っていたのが、やっと理解出来たような気がした。アナ
と一緒にゴールに辿り着けた時は、アナの能力を最確認すると同時に本当に感激した。

初めはただひたすら辛いトレーニングだったけど、あっという間に2週間が過ぎて
しまった。ジョンとリンダとの次の再会は、彼らがアナを連れてマサイマラにやって
来る今年の8月。今回は他にもロサンゼルス警察の追跡犬のハンドラー兼警察官の女
の人も同行し、みっちりうちのハンドラー(私を含む)を訓練してくれる予定である。
アナのサバンナデビューの訓練もしないといけないし、8月は大忙しである。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

----------------------------------------------------------------------------
滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
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2695

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年6月4日(金) 午前8時01分
タイトル: 「アライグマ問題を総合的に考えるシンポジウム:ヨーロッパと日本」

 
アライグマは日本だけでなく、ヨーロッパでも外来種として
問題となっています。
ヨーロッパにおけるアライグマの現状、日本でのアライグマ
の生態および感染症や対策に関わるこれまでの成果と最新情
報を整理し、今後のアライグマ対策について総合的に考えて
いきます。
 
日時:6月27日(日) 10:00〜17:00
場所:日本獣医生命科学大学 医療センター5階 C501教室
懇親会:日本獣医生命科学大学 生協食堂
主催:関西野生生物研究所
共催:日本獣医生命科学大学野生動物教育研究機構
後援:生物多様性JAPAN、IUCN日本プロジェクトオフィス、日
本野生動物医学会、WWFジャパン、IUCN-J(予定)、NACS-J
(予定) 
 
参加費:無料※懇親会参加者は会費4000円。
申込:事前申込み制。下記の連絡先に氏名、所属、連絡先お
よび懇親会参加の有無についてお知らせください。
お申込およびご連絡先:日本獣医生命科学大学 野生動物学
教室 (担当)加藤
                                <Email> racsympo627@g...
                <FAX>  0422-34-6201
 ※会場の関係で定員100名で締め切らせていただきます。お
早めにお申し込みください。
 
プログラム
    総合司会:横浜国立大学大学院 環境情報研究院 
小池文人 教授
10:00-10:10 開会挨拶   
  ―日本獣医生命科学大学 池本卯典 学長
 
 第1部 アライグマ対策はどのように行われているか 
10:10-10:50 日本における外来種対策の概要と法制度
  ―日本獣医生命科学大学 野生動物教育研究機構 機構
長 羽山伸一 准教授
10:50-11:20 野生化アライグマにおける繁殖実態と個体数増
加のポテンシャル
  ―日本獣医生命科学大学大学院 獣医学専攻博士課程4年
 加藤卓也 
11:20-12:00  文化財などの民生被害と対策効果のモニタリン
グ
  ―関西野生生物研究所 代表 川道美枝子 博士
12:00-13:00 休憩 
 第2部 国外事例にみるアライグマ問題と日本での先駆的研
究
     〜アライグマ対策の今後のために学術が寄与でき
ること
13:00-15:00 ヨーロッパで拡大するアライグマ:その生態と
拡大実態(逐語訳通訳付)
  ―Polish Academy of Sciences, Institute of Nature 
Conservation, Prof. Henryk Okarma
15:00-15:20 休憩 
15:20-16:00 遺伝子からみた日本のアライグマ拡大
  ―防衛医科大学校 共同利用研究施設 生体機能室 高
田雄三 助教
16:00-16:40 アライグマのもたらす危険な病気とその蔓延の
可能性
  ―山口大学 農学部 獣医寄生虫病学教室 佐藤 宏 教
授
16:40-17:00 総括―閉会挨拶にかえて―
  ―関西野生生物研究所 代表 川道 美枝子 博士
2696

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年6月11日(金) 午前4時53分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』        第102回

 
昨日、やっと荷物をまとめて、陸路でマサイマラに戻って来た。道中、特にハプニ
ングもなく、息子も悪路を6時間以上かけて通って来たのにあまりごねることもな
かった。でも、さすがに着いてからは疲れたようで、夜中に4回ほど普段はしない夜
泣きで起こされ、半日以上のドライブと寝不足で辛い朝を迎えた。

まず、マサイマラでの一番最初の仕事は、先週追跡犬のメムシが病気だったのでそ
の様子を診に行くことだった。先週の時点で薬は投与されていたので、今日はその治
療の続きと血液検査である。前回の血液検査ではバベシア原虫が見られていたので、
血液スライドで今週の血液内の原虫の有無をチェックする為である。

その後、追跡犬ユニットのハンドラーを集めて、アメリカでのトレーニングの話や、
私が不在の間にあった密猟者逮捕の様子などを報告しあった。8月にやって来るアナ
の話、そして、リンダ達が来る時までにどのようなトレーニングに力を入れなければ
いけないかなどを長いこと話し合った。ハンドラーたちが感じている現在の追跡犬ユ
ニットの弱点など、話し合うことで今後のトレーニングの内容を決めるなど、とても
為になるミーティングをすることが出来た。追跡犬ユニットの将来をかけた子犬アナ
が来ることをみんな喜んでいて、追跡犬たちはマラ・トライアングルでの保護活動の
励みになっていると言っても過言ではない。

マラ・トライアングル以外のエリアでの私が不在だった期間のニュースは、どれも
心が痛くなる暗いものばっかりだった。ナロック州でのクロサイの森のど真ん中で建
設されていたロッジは、あれほど国際的なバッシングを受けながらもその建設を終わ
らせ、お客を取り始めてしまったそうだ。そしてロッジのオーナー会社の親会社であ
るSOMAK社は、クロサイの森の保護を訴えたワーデン、そして保護団体、さらに
その報道をした新聞社を「不当な報道でロッジの収入が減った」という理由で告訴し
ているそうだ。今、保護団体は裁判にかけられている。アン・ローズさんによる勇気
ある署名活動( http://www.thepetitionsite.com/petition/521955429 )は、腐敗さ
れた観光業の有様と野生動物保護など何も考えない人たちによって潰されてしまった
のである。

そして、毎年ケニアのマサイマラ国立保護区とタンザニアのセレンゲティ国立公園
の間のヌーの大群の大移動も、セレンゲッティ横断の高速道路の建設が許可が下りた
ことで危機に面している。このセレンゲッティ国立公園は、UNESCOによって世
界遺産とされた場所である。世界遺産である国立公園のど真ん中に高速道路を建設し
ようというのは、いったい許されることなのであろうか? 建設は、2012年に開
始予定だそうだ。この活動も署名を求めているので、マサイマラとセレンゲティのヌ
ーの大群を守りたい人はぜひ署名に参加して欲しい。
( http://www.change.org/petitions/view/stop_the_serengeti_highway )

 クロサイの森にロッジが建設され、この上、ヌーの大移動のルートのど真ん中に高
速が建設(下記リンク先地図を参照)されてしまうなんて、この先マサイマラはいっ
たいどうなってしまうのか・・・?
( http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report21_2059.html )

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●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

----------------------------------------------------------------------------
滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
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2697

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年6月22日(火) 午前2時50分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』           第103回

 
マサイマラに戻って来てから、追跡犬ユニットの犬モラニとメムシの訓練に忙しい
日々を送っている。犬のトレーニングは日中の気温に左右されるので、早朝、もしく
は夕方に行われる。気温が暑過ぎると犬はすぐ疲れてしまうので、追跡する時間が短
くなってしまうのである。実際マサイマラでは夕方は野生動物などが多い時間帯でも
あるので、早朝から昼までのトレーニングが好ましい。

まずジョンとリンダが指摘したのは、草食獣の足跡によるトラック汚染、牛やヤギ
・羊の足跡によるトラック汚染、時間が経過したトラック、野生動物の臭いによる追
跡拒否などに力を入れた訓練をすることだった。現在の時点でも追跡は出来るが、訓
練を頻繁にしていないと実際のパトロールの時に問題が出ては犬は使い物にならない。
つねにいろいろな状況下での追跡が可能なように、様々なシチュエーションでの追跡
訓練をしないといけないと言う。

年間を通して密猟が一番多い時期は、ヌーの大群がやってくる7月から10月であ
る。その時期は、サバンナはヌーやシマウマなどの草食獣の足跡で埋め尽くされ、犬
たちにとっての追跡も困難である。ヌーの大群がやって来る前に犬たちに草食獣の足
跡汚染を問題なくクリアー出来るよう、訓練を開始しないといけない。先週は草食動
物が一番多いタンザニアとの国境近くのエリアでの訓練に力を入れた。まずトラック
をつける人間がシマウマやトピなどの群れがいる場所を歩いて行き、しばらくしてそ
の上をさらに草食動物が歩き回った後、犬たちに追跡させるのである。普段密猟対策
パトロールに出る時はあまり草食動物が多く居座るエリアではない為(密猟者が多く
草食動物は逃げてしまうから)、久しぶりの足跡汚染に犬たちも最初は苦労していた。
なにせ200頭以上の草食動物が一度にトラックの上を走って行ってしまうのだから、
足跡はつぶれるわ動物の臭いが混じってしまうわで、とても難しい追跡である。それ
でも、犬たちは草食動物の足跡の臭いを追跡中に除外することを学び、2日目からは
何百頭もの草食動物がトラックを走り去った後も、集中して追跡することが出来るよ
うになった。犬も人間も、何度も訓練を重ね、その中で本番で本気を発揮する技術を
身につけていくということを最確認させてくれた週であった。

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●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

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Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

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日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
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郵便振替口座:
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口座番号 00100-0-667889

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滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
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投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年7月6日(火) 午後9時52分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』          第104回

 
毎日朝早くから追跡犬ユニットの訓練でフィールドに出ていて、コンピューターが
使えない日々が続いている。丁度フィールドから戻って来る時間帯は、オフィスの
ジェネレーターが切れている時間帯で電気がないのである。

先々週の足跡によるトラック汚染の訓練が終わった時点で、一度、ロッジに泥棒が
入ったという仮のシチュエーションを造り、7キロのトラックを犬たちに追跡させる
ことにした。スタート時点からロッジに辿り着くまでの2.5キロはメムシに追跡さ
せ、ロッジ敷地内からゴール地点の森までの3.5キロをモラニで追跡することにし
た。

モラニはどのようなシチュエーションでも混乱したり怯えることなく追跡する勇敢
で頼もしい犬なのだが、その兄弟のメムシは問題ありの犬である。ブッシュの追跡な
どは問題ないのだが、人間が多くいる場所などでは怯えてしまって使えないのである。
したがって、ロッジの敷地内など人が多い場所では、人が気になってしまって追跡ど
ころではなくなってしまう。これは何度も人に慣らす訓練をしたが直らず、リンダい
わく「もって生まれた性格が大きく影響しているので、メムシが使えるシチュエー
ションを冷静に判断して追跡させるしかない」という結論に辿り着いた。なので、こ
の日もロッジ敷地内はモラニを使い、メムシはそこに辿り着くまでのブッシュの追跡
をさせることにした。

スタート地点のオロロロ・ゲートと呼ばれる保護区のゲートから、ダミー犯人(私)
が出発したのは、朝7時。早朝の野生動物が多い時間帯であることと、普段からバッ
ファローやゾウが多い地域を通過していくので、ライフル抱えたレンジャー2人に同
行してもらってのトラック作りである。サバンナから森に入り、マラ川の川岸を歩き、
本当の泥棒が歩くだろうと思われるルートで、ロッジに向う。あらかじめ止めても
らっていた電気フェンスを潜り、ロッジの部屋2つの前でマーカーを付け(泥棒に
入ったという印)、またフェンスを乗り越えて敷地を出る。その後、草が短いサバン
ナを横断し、最後の1キロ半は深い森の中を通過して、近くのマサイの村の目の前で
森を出た。徒歩1時間半のトラックである。ダミー犯人としてレンジャーを一人茂み
に隠れさせ、私はスタート地点のゲートへ戻り、今度はハンドラーと犬たちを野生動
物から守る為に車でユニットの後をついていった。

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マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
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投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年7月7日(水) 午前8時19分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』            第105回

 
スタート地点のオロロロ・ゲートをダミー犯人が通過してから2時間後、追跡犬メ
ムシとハンドラーたちが追跡を開始した。最初の1キロ近くは犬たちが得意とする長
い草が生えたサバンナである。たった2時間しかたっていないので、問題はないはず
である。スタート地点から、しっかりと鼻を地面に近づけてメムシは草の中を走って
ゆく。そして、途中にあった茂みの中も問題なく通り越し、さらにしばらく草の中を
順調に追跡していく。しかし、草が途絶えて車が頻繁に通るゲームドライブ(サファ
リ)で使われる砂利道に入った時、今まで下を向いて一生懸命に臭いを嗅いでいたメ
ムシが顔を上に上げて高い位置から臭いを嗅ぐ仕草をした。

「トラックを外したな・・・」と、後ろから運転してついて来ている私にもその行動
が読めた。しかし、ハンドラーたちはトラックがどこに行くのか知らないので、メム
シが顔を上げたままサバンナの中をクルクル回って元のトラックを探すのに着いてい
く。実際のトラックは砂利道沿いについており、その道の先にある川にかかったコン
クリートの橋を通り過ぎたところで、川岸に右折している。その後は川岸の砂地を5
0メートルほど歩いた後、再び川岸の横にあるカバの道を登り、森に入っていってい
る。

少し時間を与えればまたトラックに戻ると思ったが、思いのほか、メムシはトラッ
クのついた砂利道を通り過ぎ、その後も草地を突き進んで行ってしまう。待っていて
もいっこうに戻って来ないので、そろそろ呼び返そうかと思っていた時、ハンドラー
が「獣道の足跡にロックしてしまったようだ!」と大きな声で状況を教えてくれた。
メムシを獣道から引き外して砂利道に戻したが、実際にダミー犯人の私が歩いたト
ラックとはずれている。そして、コンクリートの橋から川岸に入るターニングポイン
トも逃してしまった。

どうやら獣道での足跡汚染の問題より、砂利道でトラックを拾えなかったのが獣道
へずれてしまった原因のようである。今まで車が頻繁に通る小道での追跡を慣らす訓
練をしていなかったので、来週はそれに集中しないといけないと痛感した。小道は車
のタイヤ汚染以外にも、犬にとって追跡する臭いを保つ草がない乾いた土や石ころな
どが多いことで難しい表面である。この犬が追跡しにくい「ハードサーフィス」と呼
ばれる表面は、石、砂、乾いて固い土、コンクリート、アスファルトなどがあげられ
る。普段サバンナの中でしか追跡していないメムシには、突然の表面変化にダミー犯
人のトラックより新しくつけられた獣の足跡に気が取られてしまったのだ。普段慣れ
ていない表面がこれほど犬を左右させることと、メムシがどのような表面に慣れてい
なかったのかに気がつかなかった、トラッカー(私)のミスである。

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1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
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クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
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2700

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年7月12日(月) 午後1時27分
タイトル: 【マレートラを絶滅から救え! 緊急!チャリティー講演会開催】

 
演者:川西加恵博士(マレーシア在住 マレートラ保護研究者)

アジアの野生生物の代表、トラは今絶滅の危機にあります。
人間による密猟や生息地の破壊などで、現在地球上にいるトラは3500頭より少
ないという推定もあります。
食物連鎖の頂点に立つトラは、健全な生態系を示す指標となる動物です。
マレーシアで政府とNGO等関係団体のネットワーク「マレーシアトラ保護連合
(MYCAT)」の設立に中心的に関わり、マレートラを
2020年までに今の倍の数に回復させようというプログラムを行っている川西博士
から最新の現状報告をしていただきます。
私たちみんなで、マレートラを絶滅から救うお手伝いをしましょう!

大阪:7月25日(日) 14:00〜16:00
もと飛鳥人権文化センター(市民活動プラザ大阪)
阪急京都線崇禅寺駅2分(大阪市東淀川区東中島3丁目14-32)

東京:7月28日(水) 18:30〜20:30
環境パートナーシップオフィス
表参道駅B2出口5分(東京都渋谷区神宮前5-53-67コスモス青山B2F)

参加費:3000円(カンパ代)
当日の参加費およびグッズ売上金は、すべてその場で川西さんにお渡し
します。

申込方法:先着50名 トラ・ゾウ保護基金へメールかFAXでご連絡ください。
問い合わせ先:トラ・ゾウ保護基金(JTEF)
電話:03-3595-8088 FAX:03-3595-8090 
e-mail:hogokoikin@j... web:http://www.jtef.jp
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-5-4末広ビル5階

共催:トラ・ゾウ保護基金、WWFジャパン、トラフィックイーストアジアジャパン
--
2701

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年7月13日(火) 午後1時46分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』            第106回

 
コンクリートの橋から川岸に入ると、メムシはトラックの上を追跡しだした。しか
し、後ろから車でハンドラーと犬の後を付けている私は、彼らの前方に見えるゾウの
群れを発見していたので、ちょっと心配になった。私達がトラックをつけていた2時
間前には2頭しかいなかったのに、いつの間にか群れは20頭前後まで増えていたの
である。さらに運の悪いことに群れは、ちょうど私のトラックの真上を通過していた。
砂利道とコンクリートで混乱した後、やっと調子が出て来たメムシに、またさらに追
跡を妨害する要素が出て来てしまった。今日のメムシは本当についていない……。

案の定、川岸から森に上がるカバの道を登ると、メムシとハンドラーの50メート
ル前方にはゾウの群れが立ちはだかった。子ゾウが突然の人間の出現に驚き、「パオ
ーン!」」とトランペット音を出して走り出した。それに驚いたのか、大人のゾウま
でが小走りにハンドラーとメムシの前を通り過ぎていく。車は森の中へは入っていけ
ないので、私には遠くからハラハラしながらその一部始終を見届けることしか出来な
い。万が一ゾウが襲って来た時の為にレンジャーはライフルのコックを外していつで
も発砲出来る用意をしていた。1分も立たないうちにゾウの群れは通り過ぎ、その後
には踏み荒らされた草とまき散らされた糞が残った。

驚くことに、メムシはゾウたちが通り過ぎるまでは特に怯えた様子を見せなかった。
しかし、群れがいなくなってからその糞が落ちている場所に辿り着くと、突然後ろを
振り返る行動を何度も繰り返した。振り向く先には、今さっき走り去って行ったゾウ
たちの姿が遠くに見えた。まるで今まで何が起こったのかよく理解していなかったの
が、突然すべてが分かってしまって恐怖感を感じたようである。トラックの上に巻き
散らかされたゾウの糞の上を通って追跡を続けるより、ゾウたちの様子を見る方に
すっかり気が取られてしまっている。その後、いくらトラックに戻しても、後方が気
になって追跡どころではなくなってしまったメムシは、結局トラックを最後まで外し
てしまう残念な結果になってしまった。

このメムシの大失敗は、追跡技術の繊細さや難しさなどを気がつかせてくれるいい
経験となった。メムシはトラック作りと訓練項目を決める私にとって、とても大事な
ことを学ぶ機会を与えてくれたのである。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

----------------------------------------------------------------------------
滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2702

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年7月22日(木) 午後0時22分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』           第107回

 
失敗に終わってしまったメムシの追跡の後、ロッジ敷地内から追跡を始めたのは、
モラニである。モラニはスレンダーな犬で、メムシに比べると小型だ。メムシとモラ
ニは兄弟だが、メムシの方がガッチリと筋肉質で背も高く、体格がいい。体格だけ見
ると、メムシの方がいい犬に見える。しかし、外見に騙されてはいけない。モラニは、
追跡犬としてはメムシの何倍も優れた犬である。

何倍も優れた犬などと書くと、「追跡能力」に違いがあるのかと思ってしまうので
訂正する。どちらの犬の追跡能力も、同じぐらいすばらしいものである。ではなぜモ
ラニの方が優れているのだろうか?それは、モラニの性格にある。

モラニのすばらしさは、その「勇敢さ」と「諦めない心」である。同じ訓練を受け
て同じ追跡方法を学んだ兄弟のメムシとモラニだが、たった二つの性格的な要素の違
いでモラニが「ずば抜けて素晴らしい追跡犬」で、メムシが「いい追跡犬」になって
しまうのだ。

モラニは、とにかく何に対しても躊躇をしない。バッファローが近くに来ようが、
ゾウがいようが、一度追跡を開始したら回りで起こっていることに影響されず、追跡
に興味がなくなったり、やめたりすることがない。そして、迷ってトラックを見失っ
ても、何度も何度も円を描いて自分で元のトラックに戻ることを知っている。

メムシはゾウに遭遇して追跡をすることに興味をうしなってしまったが、モラニだ
ったら追跡をやめることはしない。そして、完全に迷って追跡を諦めることもしない。
時間をかけても迷った場所をつきとめて、自分で正しいトラックに戻ることを知って
いる、すばらしい犬なのである。

そして、この二つの要素は訓練を何度したからといって上達するというものではな
く、犬の持って産まれた性格である。弱虫である犬に何度訓練をしても、勇敢さを教
え込む事は不可能である。その週だけ訓練で慣れても、しばらくたつと元の性格であ
る臆病さが復活してしまうのである。自分でハンドラーとして犬と走ることを知らな
かったら、この二つの要素がどれだけすばらしいものかを実感することが出来なかっ
たかもしれない。

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●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

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滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
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2703

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年7月31日(土) 午前7時51分
タイトル: オオカミ復活でシカ駆除を 森の生態系回復へ奇策

 
中日新聞 2010年7月29日
 森を荒らすまでに増えたシカを捕食してもらい、生態系の
回復につなげようと、NPO法人日本オオカミ協会が、10
0年前に絶滅したオオカミの復活を提唱している。今年から
国への要望を募る初の全国署名も始めており、生物多様性条
約第10回締約国会議(COP10)で焦点となる生態系保
護の論議へ一石を投じそうだ。
 国内で絶滅が確認されたニホンオオカミやエゾオオカミ
は、北半球に広く生息するハイイロオオカミの一種。協会
は、シカ被害に悩む地域の理解を得た上で、中国やシベリア
から10頭ほどの群れ単位で移入し、森へ放すことを目指し
ている。
 シカ被害は、各地で深刻化。人里付近に出没して作物を食
べたり、植林した木の表皮をはいで枯らしたりする農林業被
害が続出。三重県と奈良県にまたがる大台ケ原や、群馬県な
どの尾瀬をはじめ、自然公園でも希少植物の群落が掘り起こ
され、天然林が一面立ち枯れするなど、生態系の荒廃をもた
らす。
 シカの増加は、温暖化で越冬しやすくなったほか、狩猟者
が高齢化して減ったことなどが影響している。同協会では、
これらに加え「森の食物連鎖の頂点にいるオオカミがいなく
なり、生態系にひずみがでている」と話す。
 日本同様にオオカミが絶滅した米国では1990年代に、
オオカミを復活させている。カナダから運んだ60頭余をイ
エローストン国立公園へ放つと、新芽や水辺の植物を食い荒
らして異常繁殖していたシカが激減。野生化したオオカミは
一部でウシやヒツジなどの家畜も襲うものの、シカに食い荒
らされていた水辺の木々を食物にするビーバーなどが増え、
森の多様性がよみがえった。
 海外での実践例を基に、協会の丸山直樹会長(67)は
「狩猟でシカの数を調整しようとしても、山奥での狩猟は難
しく、オオカミによる自然調節に委ねるべきではないか。国
が繁殖させるトキやコウノトリと同じように、オオカミを位
置付けるべきだ」と提案する。
◆米で成功例も実効性疑う声
 ただ実効性には疑問の声も上がる。財団法人自然環境研究
センター(東京都)で、シカ対策を手掛ける常田邦彦研究主
幹は「爆発的に増えたシカを、オオカミだけで減らすのは無
理がある。米国の例は、あくまで自然復元が目的で、エリア
も広大。自然の多くが開発で分断された日本では、家畜や人
への危害を加えるおそれも増し、オオカミ管理は容易ではな
い」と指摘する。
2704

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年8月5日(木) 午後10時10分
タイトル: NYでナンキンムシ大流行、ブランド店も被害探知犬サービスが人気

 
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2745912/6041157

【8月5日 AFP】大都市ニューヨーク(New York)でこの夏、
前代未聞の大量のナンキンムシ(トコジラミ、bedbug)がア
パートやオフィスにはびこり、ついには衣料品店を大襲撃し
ている。
 
 この「小さな吸血鬼」たちは、高級ランジェリー店「ヴィク
トリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」のアッ
パー・イースト・サイド店にまで潜り込んだ。市当局は50万
ドル(約4300万円)の対策費を支出し、異常発生を警戒して
いる。インターネット上には、「ナンキンムシTV」
(www.bedbugcentral.com)まで登場する騒ぎだ。

 6月までの1年間で市当局に寄せられたナンキンムシに関す
る苦情は、前年の2万6000件から3万1719件に増えた。過去5年
間では約20倍も増加している。

 虫の害について一言でも触れれば、不動産賃貸の取引はご
破算、少なくとも害虫退治サービスに多額の出費を強いられ
るため、普段は誰も話題にしたがらない。しかし、この7月に
入って大発生の報告が相次ぎ、沈黙では済ませられない状況
になってきた。

■マンハッタン高級衣料店の商品から続々
 
 まず、10代の若者や観光客に人気のカジュアル系ブランド
「ホリスター(Hollister)」のソーホー( SoHo)の旗艦店
が、販売した衣料品からナンキンムシが見つかったせいで閉
店に追い込まれた。続いて、「アバクロンビー&フィッチ
(Abercrombie&Fitch)」のマンハッタンのアウトレットがナ
ンキンムシにとりつかれ、この2つのブランドを所有するマイ
ケル・ジェフリーズ(Michael Jeffries)CEOはマイケル・ブ
ルームバーグ(Michael Bloomberg)市長に対策の陣頭指揮を
嘆願する手紙を送った。

 ナンキンムシはさらにブルックリン(Brooklyn)の病院の
救急救命室を大混乱に陥れ、極めつけに7月中旬、ヴィクトリ
アズ・シークレットのアウトレットでランジェリーの上をは
いまわり、同店を一時閉鎖に追い込んだ。

■生命力強く、あっという間に繁殖

 米粒より少々大きい程度のナンキンムシだが生命力は強
く、血を吸わなくても数週間を生き延びることができる。寿
命は平均10か月、その間にメスは約350個の卵を生む。

 夜間に寝ている人を刺し、吸血されるとかゆみが生じるた
め、眠れなくなることも多い。 

 米国では第2時世界大戦後にほぼ根絶されたが、効果は絶大
ながら人体にも有害として殺虫剤のDDTが禁止されたり、海外
旅行が普及したことなどで90年代以降すっかり復活を遂げ、
いまや家庭の寝室に入り込む始末だ。

 ニューヨーカーにとって、自分の住む建物がナンキンムシ
に汚染されているのを知ることは、悪い病気の宣告にも等し
い恐怖だ。ロウアー・マンハッタン(Lower Manhattan)に住
むある女性は、インターネットのナンキンムシ発生情報サイ
トに自分のアパートが掲載されていることをレポーターに知
らされ、悲鳴を上げた。このアパートはほんの3か月前には安
全な場所だったという。いまや、ナンキンムシのいない建物
を探すほうが難しいという意見もある。

■「ナンキンムシ捜索犬、派遣します」

 そんな中、イヌを使ってナンキンムシを探させる駆除サー
ビスの人気が高まっている。ベッドや食器棚、パソコンやラ
ジオ、目覚まし時計などの電化製品の中にまで入り込んだナ
ンキンムシを探すのに、鼻が効く猟犬種は有効と考えられて
いる。

 駆除サービス「ベッドバグ・インスペクターズ(Bedbug 
Inspectors)」を経営するジェレミー・エッカー(Jeremy 
Ecker)氏は、「麻薬や爆発物の探知犬や、遺体の捜索犬と同
じです。1回匂いをかがせれば、生きているナンキンムシを見
つけることができるんです」

 イヌ1匹を連れた訪問は、税抜き価格で1回350ドル(約3万
円)。

 これを高いと思う人はぜひ、エッカー氏の払っている犠牲
を考慮してほしい。イヌたちのトレーニングは毎日必要で、
そのためには手元にナンキンムシを置いておかねばならな
い。つまり飼育するための「生血」が必要だ。上腕に置いたナ
ンキンムシに自分の血を吸わせながら、エッカー氏は「えさを
やって生かしておかないとならないからね」と平然とした顔で
説明すると、ガラスの小瓶に虫を戻してしっかりふたをし
た。(c)AFP/Sebastian Smith
2705

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年8月29日(日) 午前8時26分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』              第108回

 
7月26日の月曜日の夜8時をちょっと過ぎた頃、ナイロビのボスから電話があっ
た。

「うちのキャンプサイトに強盗団が入った!すぐに司令室の無線の前に行ってくれ!」

強盗団?!慌ててスリッパのまま、テントから飛び出す。懐中電灯を探す時間がな
かったので、鳥目の私は転びそうになりながら、暗闇の中を司令室に向って走った。

「今、襲われた人たちから電話で連絡があった。たぶん一人は射殺されているが、確
認が取れていない」

射殺・・・?マサイマラで起こる強盗事件は怪我をしたり物を盗まれたりは聞くが、
強盗事件で誰かが死んだと聞いたことはない。事態のシリアスさが突然私を襲い、お
腹がキューっと痛んだ。キャンプサイトに宿泊している人たちが、ブッキングを取っ
ているうちの秘書や、ナイロビの人間などに、草むらに隠れながら助けを求めて電話
をしているらしい。秘書が受け取った電話の向こうでは銃声がバックグラウンドに鳴
り響いていた。

司令室の前にはすでに慌ただしくライフルを金庫から取り出すレンジャーたちの姿
が見えた。パトロールカーは、各ステーションに1台しかなく、車が足りない。「も
う一台車が必要だ、お前の車も出してくれ!」 自分の車の鍵をドライバーの一人に
渡すと、ライフルをかついだレンジャーが6人乗り込んで、車は埃と共に暗闇にすご
い勢いで消えていった。2台の車が走り去った後、残されたのは私と司令室の無線係
のレンジャー2人。ランドローバーのエンジン音が遠ざかって行き、またサバンナの
静けさが戻ると、再び私の電話が鳴った。

「現場にいないのでレンジャーに指示が出せない。電話で指示を出すから、それを無
線で流して欲しい。そして、無線からの状況をこっちに流して欲しい」

指示されたまま、無線の前に座った。無線ではスワヒリ語でパトロールカーとハン
ドセットの無線でのはげしい口調のやり取りが聞こえる。ンギラーレ・ステーション
からは、レンジャーと追跡犬ユニットも出動したらしい。すべてのレンジャーステー
ションから車が「リバー・キャンプ」と呼ばれるキャンプサイトに向って全速力で向
っている。リバー・キャンプの位置がよく把握出来ていない私は、地図でキャンプサ
イトの場所を確認してみる。普通に運転したら現在地から40分近くかかる場所だ。
パトロールカーがどんなに急いでも、最低20分はかかるだろう。

無線のやり取りを聞いて状況を把握しようとしていると、同僚が来て、「リバー・
キャンプの近辺のロッジに強盗があったと連絡をしないと」と言う。地図を広げてリ
バー・キャンプから強盗が逃げた場合は、どのようなルートを通ってどの位移動出来
るか話し合う。リバー・キャンプはその名の通り、マラ川の辺りのキャンプサイトで
ある。上流には川沿いのロッジがいくつかあり、下流には他のキャンプサイトが3つ
ある。そのうちの一つはレンジャーが派遣されている。各ロッジのマネージャーに電
話をして、強盗事件があったので各自のセキュリティーをハイアラートにするように
と説明する。みんなパニックを起こして「どっちの方向に行ったんだ?!」、「今す
ぐパトロールカーでロッジにレンジャーを送ってくれ!」などと言い出す。同僚は冷
静に「レンジャーたちは全員キャンプサイトに向って、被害者救出と強盗犯逮捕をし
ようとしています。パトロールカーもすべて現場に向っています。ロッジに送る人材
も車もいないし、今言ったことの以上の情報は何も分かっていません。パニックを起
こさないで、すぐロッジ内のセキュリティー確保をするのがマネージャーとしてのあ
なたの仕事です」と説明している。感心してしまった。私なら「パトロールカーもレ
ンジャーも、現場に行ってるのに!」と腹を立ててしまっていただろう。

そうこうしているうちにパトロールカーは、現場に到着したようだ。無線から、
「キャンプサイトには、誰もいないぞ!強盗団に連れていかれたみたいだ!」と慌て
たワーデンの声が聞こえる。誰もいない?!連れていかれた?!「誰もいないみた
い」だと連絡すると、「全員襲撃から逃げる為、草むらに隠れている。レンジャーに
辺りを探すように指示を出せ」と言う。無線で指示を出すと、5分ほどして「一人草
むらから出て来た!生きているぞ!」とワーデン。ほっとした。時計を見てみると、
最初の電話を受けてからもう30分も過ぎていた。「夜間なので早朝5時に犬を使っ
て追跡させるか、それとも今やらせるか、どうする?」と聞かれたので、「早朝では
時間が立ち過ぎているから、今スタートさせたい」と即答した。銃を持った強盗だし、
夜間だと危険な野生動物が多過ぎるが、スタートは今しかないだろう。犯人の足跡を
探してモラニで追跡開始するように無線で指示を出す。事件が起こってから45分し
かたっていないので、トラックは新しい。すぐさまモラニはトラックにロックし、森
の中へ入っていった。

モラニとハンドラーたちがレンジャーと共に追跡を開始したので、私は再び無線で
怪我人の緊急輸送のアレンジを始めた。怪我人は2人。一人は太もも、腰、かかとに
銃弾を受けていて重傷。もう一人も背中からお腹に銃弾が貫通して、同じく重傷。ど
ちらも今すぐナイロビで手術が必要な状況である。AMREFのフライングドクターがヘ
リコプターを飛ばすので、キャンプサイトのGPSコーディネートを送って欲しいと言
う。同僚がすぐにGPS情報を送り、私はレンジャーたちにキャンプサイトのある森の
外でヘリコプターが着陸出来る場所を確認するように指示する。白いシーツか何か光
を反射するものを地面に敷き、車のスポットライトを当てるようにさらに指示を出す。
ヘリコプターなら怪我人を遠くの滑走路まで移動させないで済む、と安心した。しか
し15分後ぐらいしてまた連絡が入り、「フライングドクターがヘリコプターの手配
を失敗したらしい。セスナを飛ばすらしいが、夜間飛行に慣れていないので自分が同
行して滑走路まで誘導する」とのこと。ボスは昔よく夜間飛行などGPSなしでしてい
たので、その方が無難だろう。セスナだとナイロビからマサイマラまで、風向きにも
よるが45分から1時間かかる。リバー・キャンプから一番近い滑走路だとキチュワ
・テンボ・ロッジの滑走路だが、すぐ近くにオロロロの丘があり、夜間飛行では丘に
追突する危険があるので、平面にあるセレナ・ロッジの滑走路に着陸予定だそうだ。
重傷の怪我人を移動するのにはずいぶん距離がある。

無線からは、モラニがトラックを確実に追跡している様子が10分ごとぐらいで連
絡されてくる。足跡からすると7人から10人のグループで、どうやら犯人は大人数
で背の高いサバンナの草を踏み倒して進んでいるようだ。そして、草原に出たり森に
入ったりと、何度も方向を変えている。モラニはちゃんと犯人のトラックを追跡し、
途中で犯人が盗んだと思われるバッグ、双眼鏡、ワインやウィスキーの瓶なども見つ
けている。確実にトラックを追跡している証拠である。懐中電灯をつけると射撃の的
になってしまうので、ハンドラーとレンジャーは光をいっさい使わずに森の中を進ん
でいる。彼らの真っ暗闇でも森に入ったり草原に出たりしながら追跡出来る能力には、
本当に感心してしまうし、こんな時に頼もしい。

滑走路にはロッジの車が並んで、フライングドクターのセスナの着陸準備がされた。
「セスナは丘の方向から、マラ川に向って着陸する。着陸する側の滑走路の最後に車
2台、滑走路の半分ぐらいのところで両脇に2?4台、そして、最後に1台車を置い
て欲しい。パイロットが光でまぶしくないように、すべての車がマラ川方面を向いて
いるように確認すること」。言われた通りに指示をしたが、念のために着陸直前に滑
走路へ向ってみると、案の定、滑走路最後に止まっている車が反対の方向で止まって
いた。パイロットに目くらましをくらわしてしまうではないか・・・。慌てて車の位
置を変えるように言う。最終確認をして良かった・・・。「後15分で着陸予定。滑
走路から野生動物を追いはらうように」という携帯メールが入った。時計を見ると、
すでに11時近くになっていた。サバンナのど真ん中にある滑走路は、15台以上の
車が集まっていて、まるで都市の飛行場の滑走路のごとく明るく照らされている。耳
を済ますと、かすかに飛行機のエンジン音が聞こえる。遠くの真っ暗な空を見上げる
と、小さい青と赤の光が見えた。光は説明されたとおり、丘の方に一度向い、それか
ら大きくUターンをして滑走路の方を向いてゆっくりと高度を下げてくる。車のスポ
ットライトで青白く照らされた滑走路に、翼の先に見えるブルーの光が点滅しながら
下りてくるのは、幻想的だった。セスナが音を上げて砂利が敷かれた滑走路に着陸し
た瞬間、まだ何も解決していないのになぜか安心感を感じた。しかし、その後、被害
者の話を聞いてそれはすぐすっ飛んでしまった。

怪我人は、かなりゆっくりのスピードで滑走路に輸送されて来た。2台の車が怪我
人を一人ずつ輸送してきて、そのうちの一台は私の車だった。明日ナイロビに新しい
追跡犬アナを迎えに行く予定で、ケージを入れる為にイスを外していたのだが、それ
が怪我人を寝かして輸送するのに助かったようだ。さらにナイロビにマットレスの1
枚を戻そうと思って入れていたのだが、それも怪我人を寝かすのに使われていた。た
だの偶然なのだが、その日、私の車は怪我人を運ぶのに適していたようである。その
不思議な偶然に驚いた。もう一台の車は、被害にあったグループの2人が運転してい
た。そして、荷台では、白人のおじさんとおばさんが怪我人に点滴をあげたりバイタ
ルを測ったりしていた。偶然にもリトル・ガバナーズに泊まっていたナイロビのお医
者さんが、フライングドクターが到着するまで現場にかけつけて怪我人の治療をして
いてくれたのだ。彼らがいなかったら、状況はもっとひどいことになっていただろう。
不幸中の幸いとは、このような状況のことを言うのだろうか?

怪我人がセスナに運び込まれてだすと、車を運転していた被害者の一人のおじさん
が状況を話し出した。リバー・キャンプに泊まっていたお客さんは、全員で15人い
たそうだ。全員がケニア生まれの白人で、ナイバシャに住んでいる人たちだった。そ
して、今日は友達の60歳の誕生日をマサイマラで祝おうと、3家族が集まってのお
祝いだったらしい。キャンプサイトに到着したのが夕方5時で着いた時にゾウやバッ
ファローたちが静かに草を食べていて、あまりの美しさに感動した、その後にこんな
ことが起こるなんてどこの誰が想像出来ただろうか・・・と、彼は言葉を詰まらせた。
テントを張ってご飯の支度をして、8時ちょっと前にみんなで焚き火を囲んでお祝い
の乾杯をしている最中、強盗団が突然入って来たと言う。

通常ケニアの強盗は「静かにして金を出せ」や「下に伏せろ」などと金目の物を盗
むのが普通だ。しかし、このグループは何も言わずにいきなり現れた途端にAK47とシ
ョットガンを発砲し出したと言う。この時点で15人は、それぞれ茂み、マラ川の土
手、草むらへと死にものぐるいで逃げたらしい。このおじさんとその家族は土手に転
がり落ちて、その下にあった穴の中へ家族を隠したと言う。幼い子供が泣いて犯人に
場所が分からないように子供たちの口に手を突っ込んで泣かないように押さえつけて
いたらしい。そして携帯電話でナイロビにいる友達に電話をして、助けを呼ぶように
頼んだそうだ。犯人たちはその後すぐに現場を離れず、彼らの車に向って発砲し、タ
イヤを切り刻んで、車を破壊した後、その場を去ったと言う。犯人が去ってからレン
ジャーたちが到着するまで、真っ暗な森で動物と虫の声しか聞こえてこない中、ずっ
と声を潜めて隠れていたらしい。そして、レンジャーの車が来てクラクションを鳴ら
したり声を出したりして彼らを探していても、さらに30分近くは恐怖でその場を離
れられなかったそうだ。

おじさんは、「まだ一人だけ行方不明になっている。今日はその彼の誕生日を祝い
に来たんだ。怪我してまだ茂みに隠れているのか、犯人に連れ去られてしまったのか、
何も分からない・・・」と早口に喋り続けた。その人は射殺されて発見されたと伝え
られると、両手で頭を押さえてその場にしゃがみ込んだ。少し離れていた私の耳には、
「・・・・・・・・何か悪いことが起こる予感がしていたんだ・・・・・・・・こ、
こんなことが起こるなら・・・・・・・・」と押し殺したような声が聞こえてきた。
怪我人を見ようと集まった野次馬たちがセスナの回りに集まる中、離れた場所で地面
に座り込んでしまったおじさんの姿が対照的で、その光景が脳裏に焼き付く。セスナ
は怪我人を乗せて、また真っ暗な夜空に青と赤の光を点滅させながら飛び去って行っ
た。1時間後にはナイロビ病院で緊急手術を受ける予定である。

(続く)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

----------------------------------------------------------------------------
滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
2706

投稿者: pe d  <ped03530@g...>
Date: 2010年8月29日(日) 午前8時32分
タイトル: Fwd: Fw: Fwd: Fwd: Petition

 
---------- Forwarded message ----------
From: Isabelle Dee <weyekinn@h...>
Date: 2010/8/29
Subject: Fw: Fwd: Fwd: Petition
To: Hara Toru <ped03530@n...>



From: novachanoyu@g...
Sent: Sunday, August 29, 2010 11:44 AM
To: Cyberian Tiger
Subject: Fwd: Fwd: Petition
> Horrifying! and we thought that Denmark was a civilized country! B&B
>
>
>
> This is absolutely disgusting !!!!
> Subject:FW: Petition
>
>
> WARNING : Some may find these pictures disturbing, but if signing this petition can stop this from happening, it’s worth the discomfort.
>
>
> Please keep list going around the world....hitforwardand add your name to the bottom of the list before you send it on!            & nbsp;
>             &nbs p;            >
> Just sign and send on, this is serious.
>
>
> Denmark is involved in a shameful practice.
>
> The sea is stained in red and currently it's not because of the climate effects of nature.
>
>
>
>
> It's because of the cruelty that the human beings (civilised human) kill hundreds of the famous and intelligent Calderon dolphins.
>
>
>
> This happens every year in Feroe Island in Denmark . In this slaughter the main participants are young teens.
>
> WHY?
>
> A celebration, to show that they are adults and mature!
>
>
>
> In this big celebration, nothing is missing for the fun. Everyone is participating in one way or the other, killing or looking at the cruelty “supporting like a spectator”
>
>
> Is it necessary to mention that the dolphin calderon, like all the other species of dolphins, it’s near extinction and they get near men to play and interact. In a way of PURE friendship
>
>
>
>
>
> They don’t die instantly; they are cut 1, 2 or 3 times with thick hooks. And at that time the dolphins produce a grim cry like that of a new born child.
>
>
> But he suffers and there’s no compassion while this magnificent creature slowly dies in its own blood
>
>
>
> Its enough!
>
> We will send this mail until this email arrives in any association defending the animals, we won’t only read. That would make us accomplices, viewers.
>
>
>
> Take care of the world, it is your home!
>
> Assine contra essa crueldade:
> Sign Against this cruelty:
>
> 1.- Ana kARINA Rivas (m) Mexico DF
> 2..- Carlos Enrique Bulle-Goyri. DF
> 3.- Alejandra Nabarro ( Mexico Cuernavaca )
> 4.- Esteban criz mejia. Mexico DF
> 5.-ANDREA GONZALEZ ALVAREZ ( MEXICO )
> 6.-Gonzlez Alvarez Victor Rodrigo
> 7.-Ines Garcia Perez (Mxico)
> 8.-Stella Morales (Mxico)
> 9.-lgarcia (Mxico)
> 10.-Leticia Cullar (Mxico)
> 11.-Salma Urbina Aguilar (Quintana Roo, Mxico)
> 12.-DIANA LUCELLY POOT PUC (quintana roo, mexico )
> 13.-Josue Acero Gonzalez ( Quintana Roo , Mexico )
> 14.-Micaela Medina ( Argentina )
> 15.-sofia bidondo( Argentina )
> 16.- Ma. Marta Soruco ( Argentina )
> 17.- Cyntia Mariela Roitman ( Argentina )
> 18.-Aldana Martnez ( Argentina )
> 19.- Adriana Salomon ( Argentina )
> 20.-fernando valussi( argentina )
> 21.-MARIANELA SANCHEZ( ARGENTINA )
> 22.- Leyes Alberto Fabian ( Argentina ).-
> 23.- Augusto Patricio Mateos ( Argentina - Chaco )
> 24.- Maria Alejandra Bury ( Argentina - Chaco )
> 25.- Claudio Alexis Agnesio ( Argentina - Chaco )
> 26.- Cesar Abel Falcon(Argentina-Chaco)
> 27-MARIANA GOMEZ MARTINEZ
> 28-SILVIA CLAUDIA GIMENEZ
> 29-NELIDA BEATRIZ MARTINEZ
> 30-MARIA ESTHER URSU
> 31- NATHIA JUDKEVICH ( Argentina )
> 32-MARINA JUDKEVICH ( Argentina )
> 33-MARIANA JUDKEVICH (Aregentina)
> 34- Bogado Espinoza, Lorena Abi ( Argentina )
> 35- Ortiz, Natalia Muriel ( Argentina )
> 36- Marcelo Rodrigues de Rezende (Sorocaba-Brasil)
> 37- Thais Chenchi Santana (Sorocaba-Brasil)
> 38- Lilian Yoshie Kato ( Sorocaba - Brasil)
> 39 -DIOGO CRISTO ( Sorocaba - Pindorama - Gaya )
> 40 -DANILO GOMES ( Sorocaba - Cidade de Mentiras)
> 41- Tiago Holtz Guerreiro (Sorocaba- Brasil)
> 42 - Laura Nunes Garcia Vieira ( Sorocaba - Brasil)
> 43 - Anderson Schmitt Junkes (Jandira - Brasil)
> 44 - Eronides Santos Filho (Jandira - Brasil)
> 45 - Suzana Lopes Ribeiro ( Jandira - Brasil )
> 46 - Paulo Henrique Ferreira (Cotia/SP Brasil)
> 47 - Andr Luiz da Fonseca Roberto ( Carapicuiba/ Brasil )
> 48 - Jean Paulo Camargo Costa (CARAPICUIBA/ BRASIL)
> 49 - Rodrigo de Jesus Ferreira (Jandira - Brasil)
> 50- Brbara Tabain Seslija de S (Jandira - SP - Brasil)
> 51 - Ana paula Morina Ferreira (Barueri - SP - Brasil)
> 52-Brbara Louise (So Paulo-SP-Brasil)
> 53-Diego Lima (Carapicuba-SP-Brasil)
> 54  Wanda leila de Oliveira marra ( Osasco  SP Brasil )
> 55  Joilva Duarte (Osasco-Brasil)
> 56 - Patricia M. Dias ( So Paulo - Brasil)
> 57- Eduardo M. Dias  (So Paulo - Brasil)
> 58  Wagner R. Franco (So Paulo  Brasil)
> 59- Ruth Cristina Serafim (So Paulo - Brasil)
> 60- Thiago Silva (So Paulo - Brasil)
> 61 - Cristiano S. de Moraes (Rio de Janeiro - Brasil)
> 62 - Kelly Lopes Dias (So Paulo - Brasil)
> 63 - Fbio Ferreira / So Paulo - Brasil
> 64- Fbio Araujo / So paulo - Brasil
> 65- Marcia Stevaux/ So Paulo - Brasil
> 66 - Dbora Gisele Ferraz - Brasil
> 67- Andrea Alexandre de Carvalho
> 68 - Adilson dos Santos Pinto (Cruzeiro SP)
> 69 - Francisco ReZende (Lorena-SP)
> 70- Mislane Souza Prates( So Paulo-Brasil)
> 71 - Janderson Dutra (Rio de Janeiro-RJ - Brasil)
> 72 - CECLIA SANTOS (SO PAULO) -BRASIL
> 73- KTIA I. SANTOS ( SO PAULO ) - BRASIL
> 74- Maria L Lima - (Rolndia - Brasil)
> 75  Marilise G.Z. Solle (Rolndia-Brasil)
> 76- Luis Fernando Silva de Almeida (Rolndia Pr- Brasil)
> 77- Adriana Amaral de Souza (Rolndia Pr - Brasil)
> 78  Carlos Alberto Ferreira do Amaral (Rolndia PR  Brasil)
> 79 - Lilian Carla de Souza Gonzalez ( Londrina - Pr. - Brasil)
> 80  Ailton Valdivino da Silva-(Uberlndia  MG - Brasil)
> 81 - Heliza Piosiadlo(Uberlndia - MG -Brasil
> 82 - Patrcia Cordeiro ( Joaaba-SC-Brasil)
> 83 - Danielle Argenton (Herval D' Oeste - SC - Brasil)
> 84 - Valdirene Soares ( Joaaba - SC - BRASIL )
> 85 - Luiz Srgio Bell - Joaaba SC Brasil
> 86- Eduardo Wieser -SC- Brasil
> 87-Julio Pancera ( Navegantes , SC - Brasil)
> 88- Fredi Goede ( Pomerode , SC Brasil)
> 89  Mario L.Fanton
> 90 - Valrio Littig ( Curitiba - Brasil )
> 100-cassia cavalheiro
> 101 - Paulo Terumitsu Ishii [ Curitiba - Paran - Brasil]
> 102- Caroline Niro ( Curitiba - Paran - Brasil
> 103-Alexandre Batista(Londres-Inlaterra)
> 104-udson bergues de almeida
> 105 - Ins Calazans, Alemanha
> 106 - Anabela Martins - Portugal
> 107 - Luisa Sequeira - Silves / PORTUGAL
> 108 - Alzira Rodrigues - Silves / Portugal
> 109 - Cremilde Ribeiro - A. de Pra / Portugal
> 110 - Augusto Miguens - Elvas / Portugal
> 111 - Natlia miguens - Elvas / Portugal
> 112 - Manuela Santos - Carcavelos / Portugal
> 113 - Carla Santos - Oeiras / Portugal
> 114 - Maria Carlos Barreto de Carvalho - Carcavelos / Portugal
> 115 - Eliete Mendes - Lisboa / Portugal
> 116 - Conceição Oliveira - Lisboa / Portugal
> 117 - Mariana Domingues - Portugal
> 118 - Joana Murtinha - Portugal
> 119 - Filipa Almeida - Portugal
> 120 - Iolanda Fontes - South Africa
> 121 - Kalen Viljoen - South Africa
> 122  Wendy Golding  South Africa
> 123  Inge Strugnell  Botswana
> 124  Philippa Lee - Botswana
> 125 - Ilse Swart
> 126 -Miche de beer
> 127 -Celeste Smit
> 128  Jeneane Fourie
> 129. Stefnie de Beer (SA) Human beings ? How can we call ourselves that !
> 130 Corn van Staden
> 131 Anna-Mari van Staden
> 132.Sheralee Scott ( South Africa )
> 133 Bev Hindmarch ( South Africa )
> 134. Ian Pardy (SA)
> 135.. Dominic Porter (SA)
> 136. Carl Bennett (SA) Sick Bastards!!
> 137Dieter Rossler South Africa uncivilised idiots
> 138. Vigie Naidoo, Johannesburg South Africa (how far western man??)
> 139. Rodney Reddy S.A. --- lily-livered, sure they'l never dare try this with some tiger or bull sharks
> 140. Mira Naidoo, Johannesburg South Africa (shameful specimens called humans)
> 141. Rocco Steffannelli, Bari Italy (senseless killing)
> 142. Christian Hoffer, Mank   Austria (Neanderthals!)?
> 143. Sarah Caine (SA)
> 144.   Lorraine Caine (SA)
> 145. Elaine Caine (Sa)
> 146.   Lorraine Isaac (SA)
> 147. Ronnie Isaac(SA)
> 148. Angelique Mason(SA)
> 149. Alysha Isaac (SA)
> 150. Mary Joe Emde (SA)
> 151. Nalisha Gangadien SA)
> 152. Charlene Gangadien (SA)
> 153. Cordelia Soobramoney
> 154. Nicholas Soobramoney
> 155. Gabriela Pillay
> 156. Sarah Pillay
> 157. Jaeden Chetty
> 158. Sam Chetty
> 159. Dean Prinsloo
> 160. Nicole Pillay
> 161. Janine Geldenhys
> 162. Noeleen Pillay
> 163. Vigie Naidoo, Johannesburg South Africa (Nordic barbarism!! - Climate Change?- go figure?)
> 164. Colette Boyd
> 165. Tanya Scheffel
> 166. Rob Armstrong
> 167. Megan Adriaanzen  Jhb S.A. This is the most appallingly, disgusting thing I have ever seen!!!
> 168.. Gareth Adriaanzen
> 169. Aldorette Swanepoel
> 170. Steve Maree  Durban , South Africa
> 171. Karen Robjant  and they are supposed to come from a civilised country  very sick people
> 172 Gerhard Janse van Rensburg - Durban South Africa
> 173 Keagen Janse van Rensburg - Durban South Africa
> 174 Trent Janse van Rensburg - Durban South Africa
> 175 Graham Robjant - Durban South Africa
> 176 Tamaryn Robjant - Durban South Africa
> 177 Beryl Robjant - Durban South Africa
> 178 Joan Austin - Durban South Africa
> 179 Simone Heijmans-Durban South Africa
> 180 REMON HEIJMANS-DURBAN SOUTH AFRICA
> 181 RENTIA HEIJMANS-DURBAN SOUTH AFRICA
> 182 RICKIE HEIJMANS  DURBAN SA
> 183 LEANIE HEIJMANS  DURBAN SA
> 184 JACKIE HEIJMANS  DURBAN SA
> 185 KEANU ROBERTSE  DURBAN SA
> 186 MALISSA ROBERTSE  DURBAN SA
> 187 BRIGITTA STEYN DURBAN SA
> 188 MATTHEUS STEYN DURBAN SA
> 189 MARCEL HEIJMANS-DURBAN SA
> 190 WOUTER HEIJMANS-DURBAN SA
> 191 EMIEL HEIJMANS-DURBAN SA
> 192 PASCALLE CLOETTE -DURBAN SA
> 193 EDWIN HEIJMANS-DURBAN SA
> 194 JESSICA HEIJMANS  DURBAN SA
> 195 LEN CLOETTE  DURBAN SA
> 196 GEOFFREY CLOETTE SA
> 197 Janice Wittrup SA
> 198 Tempest Hindman (Aus)
> 199Gary Hindman (Aus)
> 200 Eben van der Watt (UK)
> 201 Jeandre van der Watt (UK)
> 202 Armand van der Watt (UK)
> 203 Jetro Smith ( UK )
> 204 Morne du Preez ( UK )
> 205 Joey Wasiliew ( USA )
> 206 Willie Olivier, Cape Town (uncivilized barbarians)
> 207 Andre’ Groenewald, Durban (SA)
> 208 Chris Goldmann Carvoeiro, Portugal
> 209 Gary Fonternel - Australia
> 210 Simon Lewis - Australia
> 211 Scott Wetherall - New Zealand
> 212 Jeremy Cusiel - Perth
> 213 Victoria Verity -Perth
> 214 Karen Stockin  NewZealand
> 215 Monika Merriman- NZ
> 216..Linda Jennings Sydney , Australia
> 217. Margaret Burgess , New South Wales , Australia
> 218 Merrill DuffyAustralia
> 219. Margaret Ward -Australia
> 220   Sandy Jones, NSW Aust
> 221   Jacqui Bright N.S.W. AUST
> 222 Penelope Chambers,Qld, Australia
> 223 Kim Grant, Sydney , Australia
> 224 Pua Soliola, Sydney, Australia
> 225 R'Chee Saipele,Auckland, New Zealand
> 226 Kim Watts, Auckland, NZ
> 227 Jenny Korff
> 228 John Baker, Auckland, New Zealand
> 229 Paul Baker Auckland New Zealand
> 230 Jocelyn Dutton Auckland New Zealand
> 231 Michael Dutton Auckland New Zealand
> 232 Susan Mann Auckland New Zealand
> 232 Brian Mann Auckland New Zealand
> 233 Philip Harris Auckland
> 234Eden Moss, Auckland , New Zealand
> 235 John MossAuckland New Zealand
> 236 Pat Moss Auckland New Zealand
> 237 Mel Orange,Wellington, New Zealand
> 238 John HOLLAND, South Australia
> 239 Pauline Macdonald South Australia
> 240 Helen M   south Australia
> 241 Deidre Coulthard Sth Australia (gee some humans can be sick-bastards alright.....you wonder what planet they come from??.....WE ARE DOOMED!!)
> 242. Veronica Coulthard , South Australia (sick alright, poor dolphins)
> 243. Rachel Salmon, South Australia , Australia (how can anyone be called a human to do such senseless acts to such beautiful creatures!!)
> 244... David Salmon , South Australia , Australia
> 245. Deb Frank , South Australia , Australia …….absolutely disgraceful!
> 246. Kathrine Kosmina , South Australia , Australia ...words fail me!!!
> 247. Leanne Mudge , South Australia , Australia
> 248. Sandra Martin
> 249. Linda Raison , South Australia , Australia
> 250 Peter Dorsett, South Australia
> 251.Helli Meinecke, South Australia
> 252. Clair Marslen , South Australia
> 253.Frank Aarts, Australia
> 254.Deanna Dorward, Australia
> 255.Thea Aarts, Australia
> 256 HELEN GREENAUSTRALIA
> 257 Jenny LeedsAUSTRALIA - SHAME!!!
> 258 Myriam Webster, Australia  Unbelievable humans can be part of this!
> 259 Grace Camilleri ( Malta )
> 260 Margaret Grech Malta
> 262 merle johnson UK
> 263 Vivienne Fielding Refalo
> 264 Dolores de Battista...... There MUST be something we can do to stop this (maybe get rid of those guysin the same waythey kill those innocent dolphins)
> 265 Sandro deBattista   Toronto
> 266 Tamara deBattista Toronto
> 267 George Peterson
> 268 Helene Gagne, Toronto
> 269 Kate Pattison Toronto  apparently the Chief Medical Officer of this island declared the meat to be too contaminated for human consumption in 2007 and they still continue with this practice  barbaric!
> 270-Pierre O Maisonneuve,St-Catharines,On.Canada
> 271 Janice M Carlyle, Sauchie, Alloa, Scotland
> 272 Jayne Edge, Biggar, Scotland
> 273 Joy Gifford, Cardiff, South Wales
> 274Rachel Evans Portsmouth , UK
> 275. Branden S Washington USA
> 276. Jamie Evans , UK
> 277. Sue Evans, Ross-on-Wye , UK
> 278 Medina Brock, Powysc
> 279 Ann Fraser UK
> 280 Antonia Rooney Cheshire UK
> 281 Jessica Drake Essex UK
> 282 Colleen Hillyer UK
> 283 Michelle Gleeson UK
> 284 Ian McInnes - Berkshire UK
> 285 Deborah & Justin Taylor - Christchurch Dorset UK - I cannot beleive this sort of thing is allowed
> 286 Beulah Hillen Ireland
> 287 Clare fox Ireland
> 288 Michael Barnes Norfolk UK
> 289 Stuart Clark Norfolk UK
> 290 Beth Gowing Norfolk UK
> 291 Laura Western UK
> 292 Tamsin Warnes UK …This should be made illegal!! Sick People.
> 293 Sherry Bristo UK
> 294 Cynthia Hewett UK
> 295 Julia - Corfu , GREECE
> 296 Bridget - Caister, Norfolk , UK
> 297 Jane  Caister, Norfolk , Uk
> 298 Helen Howson - London UK
> 299 Moya Pateman, Clacton on Sea.
> 300 Jon Felstead, Canvey UK
> 301 John Paul, Adelaide , Australia
> 302 Sabrina Paul, Adelaide , Australia
>   303 Maria Welfare UK
> 304 peter trelease uk
> 305 beryl trelease uk
>   306... Alan Smith UK
>   307. Jean Smith England .
> 308 Ann Helsby England
> 309 Chris Ambrose, Somerset UK
>   310 Mary & James Atherton Somersey, UK
> 311 Maurice & Sylvia Baigent , Somerset UK
> 312 Ken & Marian Myhill West Berks
> 313\Doug & Pam Smith Somerset England
> 314 Vic Birch Uxbridge UK
> 315 kat & ted birch valencia spain
> 316 Rog & Sue Ryder Valencia Spain
> 317 Lyn & Mike Austen Kent England
> 318 Kerry Penfold, Southampton , UK
> 319 Alison Jordan, Kent , UK
> 320. Beverley Blay , Kent , UK
> 321. Pam Blay, Kent, UK
> 322. Kim Lathaen, North Wales, UK
> 323. David Lathaen, North Wales UK
> 324. Robin Ludlow, Carmarthen, UK
> 325. Sue Main, North Wales, UK
> 326. Laura Piperno, Italia
> 327. fritz maierhofer, vienna, austria
> 328. Margit Hart, Vienna, Austria
> 329. gert m.mayr-keber, vienna, austria
> 330. wolfgang herrmann,Vienna,austria
> 331. Marlies Kinzel, Vienna, Austria
>
>   334 Franz Morgenbesser, Vienna Austria
>     335 Manfred Bodner
>     336 Sion Crockford
>     337 Christina van Ederen Ibiza management Ibiza Spain
> 338. Denise Smith, Ibiza, Spain
> 339 Linda Barrett Liverpool. UK
> 340 Pat Marchant Southport England
>   341 Sharon Riley Scarisbrick England
>   342 Clare Boswell Leicester England
>   343 Anita Van der Maat Dayboro Australia
>   344 Linda lewis Armstrong Creek, QLD Australia
>   345 Scott & Gillian Banford Whangamata, New Zealand
>       346 Catherine Seaman. Glasgow, Scotland
>           347 Sandra Grant Scotland
>   348 vikki Buchanan loch lomond scotland
>     349 nancy bissland alexandria scotland
> 350 Laura & Julian Rybarczyk, Garelochhead, Scotland
>   351 Campbell morgan Alexandria ,Scotland
>   352 Dennis Splaine Alexandria, Scotland.
> 353 Vivienne Angus Alexandria, Scotland.
>   354 John Gibb, Dumbarton, Scotland.
> 355 Ronnie Britton , Alexandria Scotland . made me feel sick.
>   356 Dave Wilson, Clydebank, Scotland.
> 357 Helen Young, Paisley, Scotland
>
>   358 Nicola Kennedy, Paisley, Scotland
>
>   359 Stuart Kennedy,Paisley,Scotland
>
>   360 Winifred Kennedy, Johnstone, Scotland
>
>   361 James Kennedy, Johnstone, Scotland
>
>   362 Robert Hutchison, Elderslie, Scotland. Humans will never be happy until we've wiped out all species except ourselves!
> 363 christina mccloy bridge of weir, renfrewshire, scotland -shame on the human race letting this happen
>     364 Keren Fazer, Liverpool. England.
> 365 Sue Flanagan, Warrington, England.
>   366 Roni Noble, Warrington, England.
> 367 Yen Yee Wong, Warrington, England
> 368 Steve Dunn, Chester, Cheshire - Ashamed to be human!#
> 369 John Price, Cheshire, England - Absolutely disgusted!!!
> 370 mick suttonEngland
> 371 Adele Hawley, West Yorkshire, England  I cant believe this goes on. I am upset and disgusted
>   372- Julie Stocks, North Yorkshire, England- this is horrendous. Shame on you Danes
>   373- TESSA WINKLEY, NEW ZEALAND- IS THAT WHAT IT TAKES TO BE A MAN!!!!!! YOU MAKE ME SICK.
> 374-Warwick Green, New Zealand/Australia
> 375-Richard Ebbett, New Zealand.
> 376 - Antony Sproull - NZ
>   377 - Jake Johnston - NZ
> 378--Bev Johnston-NZ
>   379 - Jeanette Edlin - Norwood, NZ
> 380 - Christine Booth, Burnham, NZ
>     381 Carolyn Boud NZ
> 382 Kay Johnstone California , USA
> 383 Chris Martin, London , England
>   384 John Banks London England
> 385 j blair, Victoria , canada
> 386 D. Matthews, B.C. Canada
> 387. R Legros, London , England
> 388. Henry Jaglom, Los Angeles , CA
> 389. Rupert Frazer, London , UK
> 390 Nicola Hill UK
> 391 Caroline Edwards, Switzerland
> 392 Sally Bantock, Switzerland
> 393 Penny Webster Benoni SA
> 340 Hannetje King Seven Oaks Kent UK
> 341 Lee-Anne King Perth Australia SOOOOO SAD
> 342 Warren King Perth Australia
> 343 Hellen McMaster
> 344 Gordon McMaster
> 345 Nancy Becker Ireland
> 346 Elza Germishuys
> 347 Ernst Germishuys
> 348 Karen Oosthuizen
> 349 Charles Oosthuizen
> 350 Chris Fourie
> 351 Mariska Fourie
> 352. Liz-Mari vd Grijp - JHB - SA
> 353 SHABNUM HANIFF - JHB -SA
> 354 FAHRANA HOOSEN  JHB- SA
> 355 Beverley Jardim  JHB SA
> 356 Shaun Lynch  Adelaide Australia
> 357 Lynne Lynch  Adelaide Australia
> 358 Sasha-Lee  Adelaide Australia
> 359 Brandon Lynch  Adelaide Australia
> 360 Joanne Murphy South Africa
> 361 Brendan Murphy South Africa
> 362 Megan Murphy South Africa
> 363 Aiodhan Murphy South Africa
> 364.Cynthia Masego Kokome (Soweto SA)
> 365Tumelo Tsotetsi(Soweto SA)
> 366 ELIZE MARTIGNONE KRUGERSDORP(SOUTH AFRICA)
> 367 NICK KANTER KRUGERSDORP(SOUTH AFRICA)
> 368 Dione Noortman
> 369 Antoinette Dyer
> 370 Vanona Holder SA  I am horrified!!!!!
> 371 Caitlin Thompson SA - Why does no-one stop this!!!!
> 372 Vanessa Burkhard-Press Switzerland- these so called civilized humans should be brutally dealt with!!!
> 373 Michelle Press - I find this incomprehensible!!
> 374 Brenda Burr --- absolutely disgusting. Makes me ashamed to be part of the human race. I know how I would like to deal with these so called civilized humans!!
> 375 Nerrel Loader  (Sydney, Australia) absolutely disgusting. This must be stopped immediately.
> 376 Pam Watson- ( rockhampton, Australia ) you & your Queen should be ashamed of yourselves.
> 377 Sandra Cundy (Shellharbour, Australia) we have to take a stand and stop this from happening
> 378 Lisa Overmars (Melbourne, Australia)
> 379 Francie Allen (Melbourne Australia)
> 380 Robert Maker (Melbourne Australia)
> 381 Chloe Maker (Melbourne Australia)
> 382 Madison Allen ( Melbourne Australia)
> 383 Jordyn Maker (Melbourne Australia)
> 384 Jessica Allen (Melbourne Australia)
> 385 Rachael Bourke (Melbourne Australia)
> 386 Lisa Cohen (Melbourne, Australia)
> 387 Beris Markakis - Warneet, Australia
> 388 Jennifer Miller (Melbourne, Australia)
> 389 David Grech (Nanango, Australia)
> 390 Michelle Stewart ( Melbourne Australia)
> 400 Neil Stewart (Melbourne, Australia)
> 401 Nikki Gillies (melb australia) and we are so called civilised
> 402 Steve Gillies (Melb Australia)
> 403 Jack Gillies (melb australia)
> 404 Matthew Gillies (melb australia)
> 405 Erayna Young (Australia)
> 406 Adam Young (Australia)
> 407 Kieara Young (Australia)
> 409 Madisson Young (Australia)
> 410 Jennie Connolly, St Kilda, Victoria, Australia
>
> 411 Kay Nattrass, (Australia)
> 412 Trish Brawn (Australia)
> 413 Jennifer Cahill (Sydney, Australia)
> 414 WilliamCahill (Sydney, Australia)
> 415 Kim Costa (Albany Creek Australia)
>
> 416 Jim Costa (Albany Creek Australia)
> 417 Samantha Costa (Albany Creek Australia)
> 418 Anthony Costa (Albany Creek Australia
> 419 Karen Bretherton (Everton Hills Australia)
> 420 Kellie Logan (Stafford
> 421 Allison Sparks
> 422 Vikki Geraghty (Brisbane, Australia)
> 423 Felicity Rutherford (Caloundra, Australia)
> 424Janet Matthews (Caloundra Australia)
> 425 Jo Murray (Caloundra, Australia) STOP THE SLAUGHTER!!!!!!
> 426 Vicki Eaton (Caloundra, Australia) this is disgusting
> 427 Marlene Gillis (Kings Beach, Australia). So sad…
> 428 Christine Reynolds (Parkwood, Australia)
> 429   Mark & Peta Taylor (Hope Island, Australia)
> 430 Wendy Race (Bath, U.K.) gobsmackingly disgusting
> 431 Trudi Simpson, Bath U.K. - unbelievably barbaric...have we learned nothing????
> 432 Luke Carter, Bath U.K. - We seem to be the only species not managing to evolve!
> 433 John Daly, Somerset, U.K. - I need to be sick
> 434 Don.T. BC Canada
> 435 David K. Abbott- raise your voice - let yourself be counted
> 436 Diane Abbott - so cruel, so pointless
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>   437BirgitFreybeBateman-alway sthoughtDenmarkwasanexemplarycountry!&nb sp;(SaltSpringIs.,BCCanada)
>   438RobertBatemen-I'mshocked& nbsp;at the barbarity when I thought it was one of the least barbaric countries in the world! (SS,      Canada)
> 439 John McGee Barbaric! Inhuman! Shameless!
> 440 Isabelle Dee (Japan, via France)....At this rate, humankind is doomed! No doubt about it. "I have a dream...." (said Martin Luther King)
>
441 Toru Hara (Japan)


-- 
原 亨(ped03530@n...)
2707

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年8月31日(火) 午後2時31分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』            第109回

 
フライングドクターのセスナの光が闇夜に消えて見えなくなると、私は車に戻って
無線交信を聞いた。怪我人輸送の寸前までは、モラニはまだ犯人グループのトラック
を追跡していた。丁度キャンプサイトから怪我人を滑走路に輸送する直前、モラニた
ちは巨大な深い森の入り口まで来た。「あまりにも入り込んでいる茂みなので、バッ
クアップのレンジャーが来ないとこれ以上先には進めない」という内容だった。真っ
暗闇の中の追跡である。森の中でいつ犯人に発砲されるかも分からないし、野生動物
に襲われる可能性も高く、かなり危険な状況だ。ハンドラーたちの命も危ないので、
バックアップのレンジャーたちが他のアンブッシュポイントから集合するまで追跡は
ストップをかけられた。セスナが去ってからまた聞いた無線では、レンジャーたちが
現場に集まり、また追跡が開始されていた。暗闇の中で車の無線交信を聞きながら、
ふと腕時計を見てみると、時刻はすでに2時半を回っている。ハンドラーとレンジャ
ーたちは犬と共に追跡を続けるが、他はみんな仮眠を取るようにと言われ、私もそう
することにした。明日は早朝5時にはすべての車がフィールドに戻るので、少しだけ
でも仮眠しないと倒れそうだった。昨晩8時に発砲事件と聞いてから、息子はアーヤ
さん(子守り)に預けてコンクリートの建物の中で電気を消して隠れているようにと
指示を出していた。あまりにもショッキングな出来事の後で、無性に息子を抱っこし
たかったが、建物に鍵がかかっていて入れなく、仕方なく自分のテントに戻った。い
つものように静かでハイエナやカバの声しか聞こえない夜だったが、気が高ぶってし
まって、疲れているのになかなか眠れない夜だった。

いつの間にか眠りについてしまったが、パトロールカーがけたたましいエンジン音
と共に走り去って行く音で飛び起きた。携帯の時間を見てみると、5時ちょっと前で
ある。レンジャーたちはすでに出発の準備をしていて、パトロールカーにディーゼル
の給油をしていた。ワーデンから今の状況を聞くと、モラニはまだ追跡しているよう
だが、すでに夜通し追跡していて体力的に限界が来ているそうだ。メムシをバックア
ップに送ったらしいが、まだ現場には着いていないと言う。大勢の人間を苦手とする
メムシが、レンジャーやら警察やら100人近い人間が騒がしく走り回っている現場
でどのような反応をするか心配だが、他に犬がいないのでうまくいくことを祈るしか
なかった。そして、ついにモラニがオロロロの丘を登り始めて半分ぐらいまで来た時、
ついに疲れ果てて追跡を拒否して座り込んでしまった。事件現場から追跡を開始し、
ずっとハンドラーたちは犯人グループの足跡や落とした物などを確認しながら追跡し
て来ている。オロロロの丘は岩だらけで足跡を肉眼で見つけることが難しいが、丘の
下までは足跡をレンジャーたちも確認している。次の犬をスタートさせるには、問題
ない状況のはずだった。

しかし、メムシは追跡開始してからすぐ丘の上り坂でトラックを失ってしまった。
何度も何度も一カ所をグルグル回り、一つのトラックにロック出来ないでいる。ハン
ドラーもレンジャー、そして、無線でその様子を聞いている私も、「あぁ・・・、
やってくれた・・・」とガックリしてしまった。なぜ、ここで外すのか・・・とため
息が出たが、メムシがトラックを外したエリアは後日分かったことだが犯人グループ
が犯行前日にキャンプして1日以上過ごした場所で「セント・プール(scent pool)」
という臭いの溜まった場所だったことが分かった。メムシが一つの臭いにロック出来
ないので、急遽ライキピア地方から追跡犬が2匹マラに送られることになり、私は滑
走路に犬を迎えに行くことになった。

明るくなると、上空からはセスナでのスポッティングが開始された。被害者の知り
合いのパイロットが、マラまで飛んで来て丘の上を飛んで犯人グループを探して低空
飛行をするが、茂みか森に隠れているようで何も見えない。オロロロの丘の上は、私
達のレンジャーのアンブッシュ(襲撃)以外にも、隣のコンサーバンシーのレンジャ
ーたちも合流し、オロロロ・ゲート近くからタンザニアの国境までアンブッシュ・ポ
イントが何カ所もセットアップされた。

その後、ライキピアの犬たちがトラックをまた探し出してくれ、追跡は丘の上のマ
サイランドを横断して夜8時まで行われた。まだ犯人は捕まっていなく、マサイラン
ドのどこに人殺し集団が潜んでいるか分からない状態。今晩はアンブッシュグループ
をいくつか残して、昨晩からマンハントをしているチームが一度レンジャーポストに
戻り仮眠を取り、また早朝にパトロールが開始されることになった。

あまりにも危険な状況なので私は前線に出ることは許されず、ライキピアからの追
跡犬を連れて来たり、追跡のスタートポイントのトラックを探したりと、昨日の無線
係といい、寝ないで何十キロも追跡しているみんなに比べたらかなり楽な仕事してい
て申し訳ない。でも、さすがに仮眠2時間で早朝5時から夜まで保護区内を飲まず食
わずでずっと走り回っていたので、夕方には昨晩からの疲労がピークにきていて、立
ち上がることも出来ないぐらいグッタリ疲れてしまった。でも、体力的に疲れたのも
あったけど、一番疲れたのは精神かもしれない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

----------------------------------------------------------------------------
滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2708

投稿者: 原 亨  <ped03530@n...>
Date: 2010年9月2日(木) 午後10時13分
タイトル: 『マサイマラ・レポート』              第110回

 
犬たちが追跡している最中に見つけた物のことで、事件の被害者のおじさんと電話
で話さないといけなかった。おじさんは事件後のショックから何日かたっていて、ケ
ニアの警察の怠惰な態度に腹を立てていて、私との電話の時も「観光業の人間はみん
なこの事件を隠してなかったことにしようとしている!」とか「警察にはうんざりだ。
現場にやってきて、さらに私達の物を盗んでいった(ワインやシャンペンなど何本も
盗んでいったらしい)」、「この政府には絶望した」と、私には直接的には関係ない
ことでいっぱいいっぱいどなられた。「自分たちもケニア人だ。ケニアのイメージが
悪くなるのをよく思っている訳がない。でも、ケニア人だからってないがしろにされ
る者の気持ちを理解してくれ。犯人たちが捕まるまで、私たちはこの事件をなかった
ことなんかに絶対にさせない。絶対に捜査をうやむやに終わらせるようなことはさせ
ない。それが私の気持ちだ。誰にでも伝えるがいい」と。彼の怒りのやり場がないこ
とはよく理解しているので、ずっと彼の震えるような声での怒りの電話を聞いていた。
そして、最後に「すまん。君たちには文句はなかったのだが……」と電話を切る前に
向こうから謝られた。別に謝らないでもいいのに。どうしようもないほど傷ついてい
ているのは、彼らなのだから……。

彼らは政府や警察に幻滅していたが、私は観光業の人間に幻滅した。事件が起こっ
て、私が聞いた言葉は、「なんてビジネスに悪いことが起こってしまったんだ」「殺
されたの、ケニア白人だってね、外国人観光客じゃなくて本当に良かったよね」「プ
レスに発表する時に「ケニア人」だったってことをちゃんと書いて欲しい」などなど。
耳を疑います。自分の誕生日に射殺されたおじさん、未亡人になったおばさん、死に
ものぐるいで逃げた娘さんたち、銃弾を受けた友達夫婦、血だらけの友達を必死で滑
走路まで運んだおじさん、みんな、「ケニア人」です。「ケニア人」だったら、まし
なの? そしてその「ケニア人」たちを必死で助けようとしたのは、セスナで強盗団
を探そうと畑に肥料をまく仕事をそっちのけで飛んで来た「ケニア人」のパイロット、
ライキピアから自分の追跡犬も使ってくれと送って来た「ケニア人」、その犬を自分
のセスナでマラまで連れて来てくれた「ケニア人」。滑走路でフライングドクターの
セスナの夜間ランディングを手伝ったのも「ケニア人」、休暇に来ていたのにすぐさ
ま夜中に現場に向って怪我人の応急手当をしたのも「ケニア人」のドクター。マサイ
マラは外国資本のロッジばっかりなのに、「襲われたのが外国人の観光客じゃなかっ
たのは、不幸中の幸いだね」……って、本当に幻滅した。

この事件をきっかけにマラ・トライアングル内のキャンプサイトで宿泊する場合、
レンジャー付きでないと宿泊は出来ないことになった。プライベートに来る人はほと
んどレンジャーはいらないと言うことが多いのだが、そんなことを言っていられない
し、政府からの圧力もある。こんな悲惨な事件が二度と起きないようにセキュリティ
強化に力を入れ、事件を未解決に終わらせないよう、捜査を続けていきたい。そんな
みんなの切実な思いが通じたのか、4日目の夕方に「犯人グループの一人が逮捕され
た」という連絡が入って来た。逮捕されたのはロルゴリアンに住むマサイ。犯人グル
ープは後6人のクリア族も入れて、7人のグループだったらしい。そして、このマサ
イの証言によって、事件の裏にある謎が解け始めた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体
があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
3749636/3740754/3740721
Email: mara@t...
( http://www.maratriangle.org/ )

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先
( http://www.maratriangle.org/donate/ )

●日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

----------------------------------------------------------------------------
滝田明日香(たきたあすか)
1975年神奈川県藤沢市生まれ。ナイロビ大学獣医学部で獣医に。卒業後、マサイ
マラ国立保護区の回りに住むマサイを対象にした「マサイマラ巡回家畜診療プロジェ
クト」を立ち上げ、家畜診療以外にも野生動物へのジステンパー感染などを防ぐ為、
保護区の外のマサイの犬2700匹にワクチンなどを投与している。著書に『晴れと
きどき、サバンナ』『サバンナの宝箱』(共に幻冬舎)、最新刊に『獣の女医 サバ
ンナを行く』(産経新聞出版)がある。
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481911025x/jmm05-22 )
●いろいろな方から集まった募金の合計金額やマラコンサーバンシーからの感謝のレ
ターなどを私のHP( www.asukafrica.com )に添付しています。
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